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あるがままに、カンナガラの道を
神代の唄や舞いに思いを馳せて

あるがままに、カンナガラの道を

神様の元には、天から降ってきた石が!呼ばれないと行けない「天河神社」って?
(画像=『たびこふれ』より引用)

翌日、神社で毎朝行われている「朝拝」にも参加したのですが、そこでも天河神社の大らかさが伺えました。

こちらの神様は階段を登った高い場所に祀られていて、手前にお供え物を並べているのですが、朝拝でご神事を行われている最中にお供物の周りに鳥がやってきます。それをそのまま、あるがままにされていたのが印象的でした。

だからと言って田舎にあるホンワカした神社という感じでは全くなく、ご神殿に向かうとピンと張った、深遠な空気が常に流れています。とても不思議なんですが、そこが天河神社の凄さなのでしょうね。緩やかな受け入れ感がありながらも、芯のある空間がしっかりと保たれているのです。

神代の唄や舞いに思いを馳せて

神様の元には、天から降ってきた石が!呼ばれないと行けない「天河神社」って?
(画像=『たびこふれ』より引用)

今回は、紅葉の季節に合わせての参拝。神社近辺やその道中では、赤・黄・緑と鮮やかに彩られた木々が美しく、葉っぱがハラハラと舞い落ちる様子や川に流れる水の音など、自然からたくさんの美しい贈り物を受け取れました。

冬には雪、春には桜。山深く何もないような場所だからこそ、心を澄まして豊かな自然に深々と感じ入ることができるのかも知れませんね。

神様の元には、天から降ってきた石が!呼ばれないと行けない「天河神社」って?
(画像=『たびこふれ』より引用)

秋季大祭の次の日には、五節句開きの神事がありました。天河神社では、1年の中にある5つの節目の日にもお祭りをしているのですが、この日は旧暦の10月10日。人間のお産で言うところの「命が生まれる日」ともあり、始まりの日として五節句開きの神事が行われています。

天河神社ではこれをもって、いよいよ新たな1年のサイクルが始まるそうです。年越しの大祓の頃には雪景色が見られるのでしょうね。

山深い秘境にある天河神社、カンナガラ(神の思し召しのまま、あるがまま)の世界。ここで自然の中に身を置き八百万の存在を感じながら、神代の唄や舞いに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

天河大辨財天社(天河神社)

  • 住所:奈良県吉野郡天川村坪内107
  • 電話:0747-63-0558

文・写真・Hinata Yoshioka/提供元・たびこふれ

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