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最上三十三観音エリアのおすすめ温泉
最上三十三観音のまとめ

最上三十三観音エリアのおすすめ温泉

山形県は全市町村で温泉が湧き出る「温泉王国」です。一躍有名となった銀山温泉と今も湯治湯の風情が残る肘折温泉をご紹介しましょう。

銀山温泉(村山地方 尾花沢市)

今や全国的に有名になった銀山温泉。川沿いに軒を連ねる大正ロマンの旅館の佇まいは絵になります。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

夜のライトアップ、雪化粧した銀山温泉も美しく、そぞろ歩きが絵になる温泉です。

温泉街をずっと奥に歩き進んでいくと滝に往き着きます。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

肘折(ひじおり)温泉(最上地方 大蔵村)

名峰 月山の麓にある湯治湯の風情が色濃く残る静かな肘折温泉郷。肘折温泉という珍しい名の由来は、昔、肘を折った老僧がこの地の湯に浸かったところ、たちまち傷が癒えたという説の他、諸説あるようです。湯量が豊富で霊験あらたかな湯の郷は20軒の宿が旅人や湯治湯客を癒しています。

今回は、肘折温泉の「松屋」に泊まりました。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

こちらの松屋の特徴は、なんと明治時代の職人手彫りの洞窟風呂があることです。

洞窟までの細く狭い通路を行きついたところに洞窟風呂があります。

洞窟風呂へはこの通路を進みます。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

う~ん、渋い。まるで母の胎内にいるような包み込まれている感覚です。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

こちらは一般の大浴場です。機能的な巨大ホテルの最新のお風呂に比べると地味ですが、昔ながらの湯治湯という雰囲気が漂っていて落ち着けます。本来温泉とはこういうものなのですよね。

温泉街にある地酒やお土産を売っている「カネヤマ商店」。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

最上地方の地酒がずらり並んでいます。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

そして呑兵衛に嬉しいのは、角打ちコーナーがあり、立ち飲みできることです。(椅子もあります)

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

いや~山形県の地酒はすっきり清らかで美味しい。

さてお楽しみ!宿での夕食です。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

松屋の夕食膳です。山の麓の静かな温泉なので、山の幸が中心となります。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

揚げ物はどこにでもあるような海老のてんぷらではなく、魚のからあげです。これがいいですね。お腹いっぱいになりました。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

こちらが朝食です。なんというボリューム。食べきれないほどの手料理が並びます。旅人にたっぷりご飯を食べて欲しいという気持ちが伝わってきます。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

温泉旅館は和室で数人一部屋という部屋タイプが多いですが、湯治湯だったからか1人部屋対応の和室もあります。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

肘折温泉名物の朝市。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

地元のお母さんたちが、朝早くから自慢の農作物、手作り料理を広げて湯治客との会話を楽しんでいます。

私は手作りきのこごはんと、にんにく味噌を買いました。

山形は酒処で、地域によって売っているお酒が全然違います。最上もたくさんの銘柄が揃っています。大きな酒蔵は少ないので、全国に名の届いた有名銘柄はあまりないように思いますが、地元で昔から愛されているちゃんとした酒造りをしている蔵が多いように思います。

口当たり優しく、流行に左右されない、地に足の着いた好感の持てるお酒が多いです。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

地元の方イチオシの小屋酒造の大吟醸「絹」。まさに絹のように舌触り。なめらかで角がとれた上等なお酒でした。

肘折温泉は、流行に乗って作られた温泉街という感じがしません。わざとらしくない、無理をしていない、ありのままに在る、という印象です。

永年に亘って積み上げられてきた生活に根差した自然体の温泉という感じを受けました。

「ホンモノの温泉街」という印象です。

最上三十三観音のまとめ

最上三十三観音エリアのなかでも今回ご紹介した33番 庭月観音がある最上地方は、山形県の中では観光の中心地ではないため、、派手さはないですが、その分私たちがイメージする「山形」の姿に近い自然豊かな里山に出会える場所だと思います。

地元の方に伺ったところ、最上の人たちの性格はおとなしく、自分が自分が、と主張する性格ではない人が多いそうです。初めはとっつきにくいかもしれませんが、気心が知れると温かく面倒見のよい、お話好きで優しい人が多いとわかるでしょう。

最上三十三観音は、今年2022年は御開帳の年であるため多くの人が観音様巡礼に参っているそうですが、その約70%は山形県の人だそうです。それだけ山形の人は信仰深い人が多いということなのでしょう。

三十三観音巡礼は、そのお堂に伝わる観音さまの由来やお寺の縁起、その地域の歴史や物語と重なる三十三観音それぞれに語り継がれてきたストーリーがあり、
しあわせを願うそれぞれの祈りを受け止めてきた重みと今を生きる私たちの想いが交錯します。

三十三観音巡礼にその土地の観光、そして食、温泉などをプラスして味わうことにより、癒し、気づき、感動、安らぎに充ちた旅を楽しむことができるでしょう。

巡礼旅とは旅の起源であり、改めて見つめなおしてみると、それは現代における新しい旅のカタチといえるかもしれません。

物見遊山だけではなく、忘れられないかけがえのない旅になることでしょう。

山形の「道の駅」にはあけびが売られていました。山形の人は皮も料理して食べるそうです。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

全国幸福度ランキング2022年度版では第7位。10年前は31位だったそうです。山形県の素晴らしさが見直されてきた、ということなのかもしれませんね。

【やまがた出羽百観音】日本でも有数の歴史と信仰が伝わる最上三十三観音
(画像=『たびこふれ』より引用)

文・写真・シンジーノ/提供元・たびこふれ

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