こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

救済新法案を閣議決定 悪質な寄付勧誘を規制 与野党の歩み寄り焦点

会期末も迫ってきましたが、ついに政府案の旧統一教会問題にかかる「救済法案」が閣議決定されました。来週からは国会審議がスタートする見込みです。

当事者や野党側の意見が取り入れられた部分もあり、ここまで作り上げていただいた政府与党・関係者には感謝いたします。

しかしながら、被害者救済のためになお不十分な点も多いのも事実。ここ1週間の委員会質疑などを経た、進捗状況も含めて一部をまとめておきます。

“自主的に献金”念書 「賠償認められやすくなる可能性」岸田首相 被害者家族「表明よかった」総理『念書など違法性の要素に』 新法案1日にも閣議決定

総理答弁の中で、「困惑状態で行った念書などは、むしろ違法性の要素になる」旨が述べられるなど、実効性の担保に向けて一歩前進と言える成果もありました。

ただ、やはり「困惑」規定でどこまでの被害を救済できるのかは不透明です。

「自由な意思を抑圧し、適切な判断をすることが困難な状況に陥ることがないようにする」

という比較的広い網がかかる条文が入ったものの、ここはあくまで取り消し対象外の「配慮義務」。禁止行為にすることが望ましいと思うものの、刑事罰に直結する禁止行為には、曖昧な規定は設けられないという総理・政府の主張とはいまだに隔たりがあります。

また、寄附を共有するのが「必要不可欠」という条文についても、「不可欠」と強調していれる理由はいまだに判然としません。