吉田麻也の「長かった~」が語るもの
試合後にはキャプテンの吉田麻也が「(逆転してからが)長かった~」とつぶやくように語たりました。この言葉からは展望を実現できた安堵を感じました。
日本を圧倒する展望しか持っていなかったスペイン代表ルイス・エンリケ監督を考えると、ボールキープで刃が立たなくても、先制されても、決して見失わない分厚い展望をチームと共有できた森保一監督の展望マネジメント力の勝利とも言えるでしょう。
ちなみに、この勝利のMVPを選ぶのであれば心理学的には長友佑都と言えると思われます。スペイン代表に勝利してブラボー!と叫ぶ夢を見た…と展望をさらに揺るぎないものにしたのですから。
ベテランはピッチの外でもチームに貢献できるのですね。素晴らしいです。
さあ、ここまで最高のチームに仕上がってきた森保“ブラボー”ジャパン、次はドイツ代表、スペイン代表に負けるとも劣らない前回大会準優勝のクロアチア代表戦です。クロアチア代表に勝つにはどのような展望が必要なのでしょうか。
私たちも日本代表と展望を一緒に考えることで、熱いエールをカタールへ届けましょう!!
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杉山 崇(脳心理科学者・神奈川大学教授) 大人の杉山ゼミナール、オンラインサロン「心理マネジメントLab:幸せになれる心の使い方」はでメンバーを募集中です。心理学で世の中の深層を理解したい方、もっと幸せになりたい方、誰かを幸せにしたい方、心理に関わるお仕事をなさる方(公認心理師、キャリアコンサルタント、医師、など)が集って、脳と心、そしてより良い生き方、働き方について語り合っています。