クスクスという動物は、「クスクス」という笑い声のようなかわいいネーミングをしています。
この動物はオーストラリアなどに生息する雑食動物で、カンガルーやコアラと同じ有袋目に分類されています。
今回はそんなクスクスについて見ていきましょう。
珍獣クスクス
![「クスクス」なんだか笑い声みたいなかわいい名前の動物だけど・・・、その名前の由来は全然かわいくなかった!](https://cdn.moneytimes.jp/600/491/uRfrDfokJeOkLpmsqlsFuUCGGYKZqXmz/798f3f2e-9e0b-4eaa-b819-4372bbe4d8af.jpg)
クスクスは、哺乳網有袋目クスクス科クスクス属に含まれる動物の総称です。
「カスカス」や「ユビムスビ」とも呼ばれています。
まずは珍獣と言われる、クスクスの特徴を見ていきましょう。
クスクスの生息地
クスクスはオーストラリアの北端部のヨーク岬半島、ニューギニア島の熱帯林、マルク島、スラウェシ島、ソロモン諸島、モルッカ諸島などに生息しています。
クスクスの大きさや外見
クスクスの頭から胴体までの長さは、27~70㎝、尾の長さが24~48㎝、体重は5kg前後です。
胴体は体毛で密に覆われていて、尾には体毛で被われていない裸出部があります。
基本的にメスよりもオスの方が大きく、頭は丸くて小さく、目は大きいです。
また、耳は短くほとんど毛に隠れていて見えません。
メスの腹部にはカンガルーやコアラのように、育児嚢(いくじのう)があり前方に開口しています。
そして前肢の指には鉤状の爪が生えているため、木登りが得意です。
後肢の第1趾には爪がなく、他の指と対向させることができるため、枝をつかみやすいようになっています。
クスクスの生態
クスクスはタウリン、疎林、ユーカリ林などに生息していて、主に木の上で生活しています。
木の葉を主食としており、果実、樹皮、卵なども食べます。
そんなクスクスの腸は、植物の葉を消化するために長くなっています。
また、単独生活が基本のクスクスは、夜行性で動きは緩慢です。
クスクスという不思議な名前
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クスクスという名前はどのような意味があるのでしょうか?
笑い声のようなその名前の由来について見ていきましょう。
名前の由来
「クスクス」は、現地の言葉で『おなら』という意味です。
クスクスは臭腺を持っており、糞尿を使って臭いをつける行動をすることから、「クスクス」と名付けられたのではないかといわれています。
クスクスの別名
クスクスの別名は、「カスカス」や「ユビムスビ」と呼ばれています。
足の第2指と第3指が癒合しているところから、「ユビムスビ」とも呼ばれるようになったそうです。