目次
3. こだわりのデザインや機能を発見しよう!
4. 「金沢海みらい図書館」の全フロア紹介

3. こだわりのデザインや機能を発見しよう!

続いては、金沢海みらい図書館で出会えるこだわりのデザインや、最新のテクノロジーを駆使した機能について詳しく見ていきましょう。ひとつひとつのディティールが、この洗練された空間を作り上げていることがわかるはずです。

児童図書コーナーのフラワー照明

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

1階児童図書コーナーの照明は「フラワー照明」と呼ばれ、かわいいと話題になっています。

10本の蛍光灯がマーガレット型に配置されています。このフラワー照明には、特別な短い蛍光灯を使うことでかわいらしいマーガレット型が叶っているとのこと。

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

低めの書架や賑やかな絵本の表紙も相まって、子供以上に大人のテンションが上がる場所です。

特注の書架(本棚)

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

すっきりとしたデザインで圧迫感が少ない特注の書架。

金沢海みらい図書館の天井には照明がないため、書架の上部分に設置されているライトが館内全体の明るさに大きく関わります。たくさんの書架のライトが連なることで、全体としては優しく館内を照らします。

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

さらに書架の下部分には、空調の機能があります。

手を当てても何も感じないほどさりげなく空気を管理することで、読書や学習に集中できる静かな空間を作り出しているのです。

座りやすい金沢産材のベンチ

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

3階の学習ゾーンに広いスペースを使って置かれているのは、金沢産のアベマキという木材を使用したベンチです。

一見コンパクトで単調に感じられるデザインですが、座ってみるとお尻を包み込むようなあたたかみを感じられます。

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

またここに座ることで、3階から図書館全体を見下ろすことのできる絶好のスポットでもあります。

角が丸い内装

館内の天井の四隅が丸いことに気がつきました。丸窓とリンクする曲線美は、さすがとしか言いようがありません。

白くて丸く、じんわり光が差し込む館内では、まるでマユに包まれているような感覚になります。ところどころに曲線のディティールが光る内装やインテリアに、ぜひ目を配ってみてくださいね。

ミニマルなデザインのLEDライト

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

机に取り付けられたLEDライト照明のデザインが、ミニマルで素敵です。

はじめは、机にかかる白い棒はただの飾りだと思っていました。しかし、サイドの小さなスイッチを押してライトを付けている人を見かけて、これが机の上を照らすライトだとわかりました。

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

細い棒のようなスタンドと細いアーチ状のスタンドから出るライトを、訪れた際はぜひ利用してみてくださいね。

館内のシンボル、エレベーター塔

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

図書館の中心から少しずれたところにあるのは、円柱型のエレベーター塔です。

離れて見るとわかるのですが、ランダムについた四角い窓がオシャレ。

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

エレベーター塔に沿ったベンチに座ったり、中の螺旋階段を歩いたりする瞬間までも、美しい現代建築を楽しむ時間になりますよ。

日本を代表する西洋画家の絵画

金沢海みらい図書館の2階スペースで、思いがけず西洋画に出会えました。

日本でトップクラスの技術と知名度のある高光和也と村田省蔵の絵画です。大きな額縁に入れられた作品は、存在感抜群。学問、芸術ともに造形を深められる知的な旅はいかがでしょうか。

4. 「金沢海みらい図書館」の全フロア紹介

金沢海みらい図書館は、1階が「児童図書コーナー」のフロア、2階は「一般図書コーナー」、3階は「地域情報コーナー」です。

館内の中心にあるエレベーター塔のエレベーターと螺旋階段を使って、誰でも自由に無料で行き来することができます。

ここでは、各階で触れられる情報について詳しくご紹介します。旅人であっても金沢はもちろん北陸について学べるポイントがいくつもありますよ。

1階「知的好奇心と遊び心をくすぐる 児童図書コーナー」

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

1階はほぼフロア全体が「児童図書コーナー」になっています。

金沢海みらい図書館に所蔵される本は、今年度で33万冊にのぼりました。そのうちの3分の1が児童図書です。

子供向けの絵本を多く取り揃えているので、お子様連れの旅でも一息つきながら楽しめます。

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

あいうえお順に陳列された絵本の他、「海の生き物」などテーマに別れた楽しい陳列方法も見受けられました。

児童図書コーナー奥には、靴を脱いで上がれる「おはなしるーむ」があります。親子で本を読んだり、読書の合間の休憩をしたりと、安心してくつろげるスペースです

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

また1階にあるホールや会議室では、工作や朗読の催しが開催されることも。旅行者の参加もOKとのことなので、タイミングがあえば金沢の人たちと交流を深める機会にしてもいいでしょう。

2階「静かな本の森 一般図書コーナー」

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

2階の一般図書コーナーは、ここが図書館であることを再確認できる場所。多くの書籍や新聞などの情報源に触れられます。

机に向かって調べ物をしたり、書架の横にあるいすに座って気になる本をめくったり、訪れた人々がそれぞれの時間を楽しむ様子が印象的でした。

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

金沢のみならず富山など北陸の新聞各社のバックナンバーも揃います。ニッチな情報を求める人はぜひ目を通してみてくださいね。

3階「図書館全体を見渡せる 地域情報コーナー」

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

金沢海みらい図書館を訪れた際は、3階までしっかり館内を堪能してもらいたい理由が2つあります。

ひとつは、金沢の歴史や最新情報に関する書籍が種類豊富にラインナップされているからです。観光客に人気なのは「金沢検定」の本です。比較的短時間で、気軽に金沢についての情報をインプットできます。

「金沢海みらい図書館」(石川県)~観光できる図書館シリーズ1~
(画像=『たびこふれ』より引用)

金沢海みらい図書館を3階まで堪能してほしいもうひとつの理由は、2・3階を一望できる高さ12mの吹き抜けになっているからです。

書架から出る優しい光や壁についた丸窓、この空間を作るあらゆるデザインをまとめて感じるにはとっておきのロケーション。立ち止まって、内部からゆっくりこの現代建築を鑑賞してみましょう。