Vストロームオーナーが待ち望んでいた2年振りのリアル開催。天候が怪しいにも関わらずスズキ株式会社本社に600台以上のバイクが集結した。雨にも関わらず大いに盛り上がったイベントをレポートする。
写真協力・スズキ株式会社

予報を覆す空模様の下、多くのVスト乗りが続々と来場!

2022年11月13日(日)、浜松のスズキ株式会社本社にて<Vストロームミーティング2022>が開催された。
雨も予想されていたが、朝のうちは日が照るほどの天気に。その空の下で9時の開場を前に続々とVスト乗りが本社前に集合した。

続々と集まるVストローム。排気量も年式もさまざま。
コンテンツは11時からだが、開場とともに参加者が列を作ったのは…

この会場でしか買えないVストロームミーティング・オリジナルグッズの販売コーナーだ。
Tシャツやフェイスタオル、カトラリーが用意されていた。

どれも限定ということもあって人気は高く、アッという間に売り切れてしまっていた。
初っ端からVストロームオーナーの熱意を感じた。

プログラムは社長の一言から始まった

「おかえりなさい!」
スズキ株式会社社長・鈴木俊宏さんの第一声に会場からは「ただいまー!」の声が。
ここからプログラムがスタートした。
Vストロームオーナーに対する言葉など、社長の話を聞きつつも、参加者が気になるのはステージ横にあるカバーが掛けられた車体だ。

3台並んだバイクの正体が気になる…。
すると社長が1台ずつ紹介しながらアンベールが始まった。

サプライズ公開!新型Vストロームのアンベール!

最初にアンベールされたのは<Vストローム1050DE>だ。

Vストロームシリーズの最上位モデルにはキャストホイールのスタンダードとスポークホイールのXTがラインナップされていたが、そのXTに代わるモデルとなるのがこのDE。
基本のオンロード性能を磨き上げつつ、フロントに21インチホイールを装備。タイヤもセミブロックパターンとしてサスペンションストロークも伸ばし、オフロード性能を向上させている。電子制御デバイスも大きく進歩し、トラクションコントロールには未舗装路向けの「Gモード」が追加設定された。ABSの解除をリアブレーキのみ可能にするなど、より積極的にダートを走れるアドベンチャーモデルへと進化している。

次はミドルクラスの<Vストローム800DE>

ツーリングから日常の通勤通学まで、幅広いシーンでベストパフォーマンスを発揮するアドベンチャーバイクをコンセプトに開発。軽量で扱いやすい新設計の並列2気筒エンジンをスチールフレームに搭載している。様々な走行シーンに対応する電子制御システムS.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)を採用していて、トラクションコントロールシステムにダート用のGモードを設定するとともにリヤブレーキのABS解除モードを設定することで、未舗装路でコントロール性を高めた。調整式の前後サスペンションと、大径の21インチフロントホイールを装備。前後タイヤにセミブロックパターンのタイヤを採用している。

最後は250ccクラスの<VストロームSX>

ジクサー250に使われているコンパクトな油冷エンジンを搭載したVストロームの末っ子。直線基調の1050のデザインを継承しつつ、スリムで軽量な車体が「いかにも走りそう」と注目を浴びていた。フロントタイヤは19インチ、リアタイヤは17インチでオフ指向のブロックパターンのタイヤを装着。重量はVストローム250よりも20kgほど軽量になりそうで、走行フィーリングは全く異なるものになりそうだ。価格も抑えられることが期待でき、ビギナーからベテランまで幅広いユーザー層に人気が出そうなアドベンチャーモデルである。

アンベールのたびに拍手が沸き起こり、すぐに多くの人に囲まれた新型Vストローム。
順次発売が開始されるというから、ニューモデルとして紹介できる日もそう遠くはないだろう。

そして参加者の注目を集めたのはニューVストロームの開発者トークだ。

二輪ジャーナリストのノア・セレンさんが司会を務め、Vストローム1050DE・チーフエンジニアの安井信博さん、Vストローム800DE・チーフエンジニアの番匠哲也さん、VストロームSX・チーフエンジニアの野尻哲治さんにインタビュー。
司会者の軽妙なトークに開発秘話や裏話を引き出され、会場を盛り上げていた。
その内容は会場に来た人だけのもの。聞きたい人はぜひ次回会場へ!