次の火星の大接近はいつ?

2022年の火星は「中接近」

2035年までの最接近のときの地球と火星の距離
Credit: 国立天文台

火星は、およそ2年2カ月ごとに地球と接近しますが、火星の公転軌道は楕円形になっているので、年によって接近する距離が違います。

もっとも近づくときは「大接近」と表現されますが、前回は2018年のとき。だんだん距離が遠くなるターンに入っているため、今回は「中接近」レベルとなります。見え方は大接近のときの7割くらいの大きさになります。

2027年に地球と火星の接近としては、もっとも距離が遠くなる「小接近」になり、そこから再び近づいていくターンになります。ただ、「小接近のときでも光度はマイナス1.2等あるので、ほかの星よりは目立ちます。

地球と火星が接近する2年2カ月ごとに、明るさの違いも注視していくと、さらに天体の動きを実感できますよ。

なお、2022年は火星はおうし座の位置ですが、次の接近の2025年はかに座、2027年のときはしし座と、どの星座の近くに見えるかも変わります。

壮大な惑星の動きに思いをはせつつ、冬のきれいな星空のなかに赤く輝く火星をぜひ楽しんでみてください。

参考文献
ASTROGUIDE 星空年鑑2022
国立天文台 ほしぞら情報 火星が地球に最接近(2022年12月)
国立天文台 ほしぞら情報 火星が見頃、月が火星に接近(2022年12月)