2022年10月末時点で交付率が51.1%を超えたマイナンバーカード。過半数を超えたところで、そろそろマイナンバーカードの取得を考えている人も多いでしょう。でも、いざマイナンバーカードの取得申請をしようとすると、途中で「署名用の電子証明書」と「利用者証明用の電子証明書」の発行を希望するかどうか選択する画面が出てきて、戸惑ってしまうことも……。そこで今回は、マイナンバーカードの電子証明書についてじっくり解説します。

マイナンバーカードの申請時に表示される「電子証明書」って何なの?

2万円分のポイントがもらえるマイナポイントキャンペーンの効果もあって、ついに2022年10月末時点で交付率が過半数を超えたマイナンバーカード。

さすがに「そろそろ取得しておくか!」と考えている人も多いことでしょう。マイナンバーカードの交付申請はおサイフケータイ(NFC)対応スマホがあれば意外と簡単にできます。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

しかし、いざマイナンバーカードの取得申請を行っていると、途中で急に「電子証明書発行希望有無」という項目が出てきて、どのようにしていいか悩んでしまう人もいるはずです。

そこで今回は、マイナンバーカードの取得申請をするとき迷わないように、マイナンバーカードの「電子証明書」について詳しく解説しましょう。

マイナカードの「署名用の電子証明書」と「利用者証明用の電子証明書」の違い
(画像=実際にマイナンバーカードを申請するときは、途中で急に「電子証明書発行希望有無」という項目が表示される。これっていったい何なの?,『オトナライフ』より 引用)

マイナンバーカードの「電子証明書」には2種類ある!

マイナンバーカードの「電子証明書」とはいったい何なのでしょうか?

そもそも電子証明書は、信頼できる第三者(認証局)が間違いなく本人であることを電子的に証明するもので、書類での取引における“印鑑証明書”のようなものです。

マイナンバーカードの電子証明書には「署名用の電子証明書」と「利用者証明用の電子証明書」の2種類あります。

●マイナンバーカード総合サイト「電子証明書」は→こちら

■署名用電子証明書とは?

まず、「署名用電子証明書」はインターネットで電子文書を作成・送信する際に利用するものです。

たとえば、e-Taxなどの電子申請などで必要になり、作成・送信した電子文書が、間違いなく利用者が作成&送信したものであることを証明することができます。

なお、「署名用電子証明書」のパスワードは6文字から16文字で、数字とアルファベットをそれぞれ1文字以上入れておく必要があり、5回間違えるとロックがかかってしまいます。

マイナカードの「署名用の電子証明書」と「利用者証明用の電子証明書」の違い
(画像=こちらは、パソコンを使ってe-Taxの電子申請をするときの様子。カードリーダーでマイナンバーカードを読み込み、署名用電子証明書を使って申請することになる(筆者撮影),『オトナライフ』より 引用)

■利用者証明用電子証明書とは?

「利用者証明用電子証明書」は、ログインした人が利用者本人であることを証明するためのものです。

たとえば、マイナポータルへのログインするなど、インターネットのWebサイトにログインするときに利用するほか、コンビニでの住民票や印鑑証明書の交付などでも必要になります。

なお、「利用者証明用電子証明書」のパスワードは数字4桁で、3回間違えるとロックされてしまいます。

マイナカードの「署名用の電子証明書」と「利用者証明用の電子証明書」の違い
(画像=こちらは、スマホでマイナンバーカードのICカードを読み取るときの写真。このときのパスワードは数字4桁の「利用者証明用パスワード」で、3回間違えるとロックされて無効になってしまうので注意しよう ,『オトナライフ』より 引用)