“世界三大眼鏡産地”とも呼ばれ、国内でも圧倒的シェアを誇る福井県のメガネ産業。

私たちが手にする眼鏡フレームのほとんどが福井産であると言っても過言ではないが、同業他社と切磋琢磨し、技術を高め合ってきた同地の製品レベルの高さは折り紙つきだ。

そんな福井の老舗・増永眼鏡が11月1日(火)、自宅で高級アイウェアを購入できるオンラインストア「MASUNAGA1905」をオープンした。

昭和天皇にも献上された増永眼鏡の眼鏡

オンラインストアの店名にもなっている1905年は、和暦にすると明治38年。増永眼鏡の創業年だ。

福井県で最初に眼鏡産業を興したアイウェアメーカーとして、100年以上にわたって利益よりも品質を重視した製品を作り続けてきた。

その優れた製品は昭和天皇に献上されたほか、1970年には大阪万博でタイムカプセルに収納。近年では“眼鏡界のアカデミー賞”とも呼ばれるフランスの「シルモドール」にて賞を受賞するなど、数々の実績を残している。

すでに全国に6つの直営店舗と約300の取扱店舗をもち、世界有数のセレクトショップにアイテムが置かれるなど、ユーザーが商品を手に取る機会は十分に確保されている。

しかし昨今の新型コロナウイルス感染症の影響もあり、人々の消費行動は大きく変化。よりいっそうライフスタイルが多様化する中、時代のニーズに応えて選択肢を用意した形だ。

49タイプ209種類を準備した「MASUNAGA1905」

オンラインストア開設を記念し、世界的なヒューマンビートボクサーであるSHOW-GO氏をキービジュアルに起用。「この国の新しい顔をつくれ。」というキャッチコピーとともに、伝統と革新を融合するブランドイメージを表現した。

主力となるのは「MASUNAGA since 1905」と「MASUNAGA | K三」の2つのラインナップ。サングラスを加えて49タイプ、カラーバリエーション209種類を準備し、順次拡大していく。ここからは、その一例を紹介しよう。

MASUNAGA | K三「ORCHID」

オールメタルのORCHIDはシャープなデザイン。王冠型とも呼ばれるクラウンパントシェイプで、大ぶりながらもかけると顔が引き締まる。

ORCHID ¥74,800

ORCHID ¥74,800

MASUNAGA | K三「INAZUMA」

ストレートなトップラインと横長スクエアシェイプで知的な印象を与えるのはINAZUMA。落ち着いたシルエットだが、プラスチックパーツとメタルパーツの組み合わせが変化を生み、前衛的な仕上がりとなっている。

INAZUMA ¥77,000

INAZUMA ¥77,000

MASUNAGA | K三「HADAR」

HADARは多角形シェイプのコンビネーションフレームだ。プラスチック部分を可能な限り薄くすることによって、プラスチックとメタルという異素材が融合するような一体感が生まれている。アクセントカラーとなるトップラインの七宝も個性的だ。

HADAR ¥74,800

HADAR ¥74,800