目次
■アナログレコードならではの味わいのある音に魅せられて
■レコード工場の数は?
■レコードの回転数とは?
■レコード盤の種類はいくつあるの?
■表と裏で何が違うの?
■レコード盤のサイズは?
■「重量盤」って何が違うの?
■盤の仕様の違いは?

基礎知識から中古レコードを選ぶ時のポイントなどこれからレコードを聴いてみたいという方の疑問を解決。正しい知識でレコードライフを楽しもう!

■アナログレコードならではの味わいのある音に魅せられて

アナログレコードは世界で最初に普及した音楽を記録する媒体。平成2年(1990)頃にはCDラジカセの普及により次第に消滅していった。それが今、再ブームを巻き起こしている。

「レコードの音はアーティストに真摯に向き合っているように感じます」と語るのは日本随一のレコード工場である東洋化成営業部の清水峻さん。コロナ禍で、ゆっくり音楽を楽しみたいという人も増えているという。

今回は、入門編として基礎知識や知っておくと便利な豆知識をご紹介。アナログレコードで聴く楽しさをぜひ味わってみてほしい。

■レコード工場の数は?

これだけは知っておきたい! アナログレコードQ&A
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

日本には3社のみ。ただし、一つの工場でカッティングからプレスまで一貫して生産しているのは、昭和34年(1959)創業の東洋化成一社のみ。パッケージの印刷も行っている。

■レコードの回転数とは?

1分間ごとに回転する数のこと。33 1/3回転と45回転があり回転数が多いほど音質は良くなるが、溝幅が必要なため収録できる時間は短くなる。

これだけは知っておきたい! アナログレコードQ&A
(画像=プレーヤーの回転数を合わせるのも忘れずに。、『男の隠れ家デジタル』より引用)

■レコード盤の種類はいくつあるの?

大きく分けて3種類。CDに「シングル」や「アルバム」といった種類があるように、レコードにもいくつかの種類がある。音源の収録時間や用途によって変わるレコード盤の名称を覚えておこう。

・たっぷり聴ける「LP盤」

Long Playingの略で「アルバム」とも呼ばれており1948年にアメリカで開発され広く普及した。中古レコードの多くは12インチのLP盤。

・かつての主流「SP盤」

Standard Playingの略。長い間レコードの主流として広く使われ、名称もその実績に由来する。LP、EPの開発以降、国内での生産は1962年に終了。

・収録時間が短い「EP盤」

Extended Playingの略。日本では一般的に7インチシングルのことを総称してEPと呼ぶことが多い。片面に4分程度の曲が収録されている。

■表と裏で何が違うの?

A面、B面と呼び違う曲が入っている。シングル盤の場合、表の面(A面)にレコード会社の“推し曲”が収録されていることが多い。LPの場合はA面の1曲目から始まりB面の最後の曲で終わる構成になっている。

■レコード盤のサイズは?

7インチ、10インチ、12インチの3種類。レコード盤の大きさはセンチではなくインチで呼ぶ。円盤の大きさは直径30cm、25cm、17cmがスタンダード。

・7inch

表・裏に1~2曲程度収録。シングル盤やEP盤に多く、中央の穴が大きい「ドーナツ盤」もこのサイズ。

・10inch

SP盤に多く用いられた規格で、12インチLPが開発されるまで長時間録音用として使用されていた。

・12inch

収録時間は片面20分程度で、一般的にアルバムはこのサイズで発売されることが多い。重さは130g程度。

■「重量盤」って何が違うの?

重みがあるので回転が安定する。通常盤は約120~140gだが重量盤は180~200gほどで、プレーヤーに置いた時に自重でピッチが安定する。

■盤の仕様の違いは?

通常盤、カラー盤、ピクチャー盤などがある。黒色の通常盤のほか、材料に色を含有させて色を付けるカラーレコードや、デザインが印刷された絵紙の上から塩化ビニールシートを圧着したピクチャー盤なども。

これだけは知っておきたい! アナログレコードQ&A
(画像=資材提供/JAZZ OLYMPUS!、『男の隠れ家デジタル』より引用)