目次
チェルヴェテリにあるネクロポリを歩いてみた
エトルリア人たちの文化を展示する博物館

チェルヴェテリにあるネクロポリを歩いてみた

ローマが好きなら知っておくべき世界遺産「チェルヴェテリ」って?
(画像=<撮影:ゆうさん>、『たびこふれ』より引用)

この時はイタリア人の友人とネクロポリを訪れ、一緒に回りました。市街地からは徒歩で10分ほどの場所にあるので、並木道をおしゃべりしながら歩きます。

しばらくすると、大きなドームのようなものが見えてきます。これがネクロポリのお墓です。

この日は第一日曜日だったので、入場料はかかりません。適当にその辺の入り口から入りました。「ここ入れるの?」って聞いても「どうせタダなんだし、どこから入っても変わらないよ。」と言いながら、草木をかき分けてネクロポリに立ち入る友人。祟られそうで心配です。

※編集部註1:2018年時点、ローマは第一日曜日に国立博物館などが入場無料となっています。
※編集部註2:ネクロポリの入場はライターが散策した時の情報です。実際に訪れる際は、入り口に関する最新情報を確認していただきますようお願いいたします。

ローマが好きなら知っておくべき世界遺産「チェルヴェテリ」って?
(画像=<撮影:ゆうさん>、『たびこふれ』より引用)

この辺りは、どこを見回してもお墓に囲まれています。ネクロポリに来たという感じがしますね。

ローマが好きなら知っておくべき世界遺産「チェルヴェテリ」って?
(画像=<撮影:ゆうさん>、『たびこふれ』より引用)

それぞれお墓の前には小さな柵があり、一応は立ち入り禁止なのですが、それもほぼ機能しておらず、多くの人が出入りしているようです......。

写真はありませんが、実際お墓の入り口付近には、多くのビール瓶やらお菓子の袋やらが捨てられていました。友人曰く「きっと地元の若い奴らが、夜に遊びに来てここで飲んでる。」とのこと。

世界遺産でありながらその管理のずさんさに驚きましたが、友人は「イタリアには世界遺産が多すぎて、もはや多くの人がありがたみを感じなくなっているんじゃないかな。」とも話してくれました。

なるほど、2018年時点で52か所もあるイタリアの世界遺産、それら全てに対して保全のために多くの予算はかけられないのでしょうか。

ローマが好きなら知っておくべき世界遺産「チェルヴェテリ」って?
(画像=<撮影:ゆうさん>、『たびこふれ』より引用)

こんな感じのお墓が延々と続いています。一つひとつ、形、大きさ、入り口、内部構造などそれぞれ異なっていて、ゆっくり見て回ると面白いと思います。

ローマが好きなら知っておくべき世界遺産「チェルヴェテリ」って?
(画像=<撮影:ゆうさん>、『たびこふれ』より引用)

さすがに2、30分ほどいるとだんだん飽きてきてしまったので、そろそろ市街地へ戻ろうと足を進める私たち。帰りは展望台から見える綺麗な風景の写真も撮りました。

長閑なイタリアの小さな町、といった感じですが、私が想像していた以上に一戸建てではなくアパートが多いことに気づきました。チェルヴェテリは人口もまあまあ多い町だからでしょうか。

エトルリア人たちの文化を展示する博物館

ローマが好きなら知っておくべき世界遺産「チェルヴェテリ」って?
(画像=<撮影:ゆうさん>、『たびこふれ』より引用)

さて、遺跡見学の後は博物館見学です。ここではエトルリア人の文化がどのようなものだったのか、詳しく知ることができます。

第一日曜日だったため、こちらの入場料も無料。また受付のおばちゃんも「好きに入っていいよスタイル」だったので、入場料等は分かりませんでした......。

エトルリア文明に特徴的なのが、こちらの土器。非常に繊細な絵が描かれ、色付けも絶妙です。こういった類の土器や生活用品は、この博物館以外にも、ローマのマッシモ宮やヴァチカンの美術館などで出会うことがあるはずです。

ですが、この博物館はとにかく小さい上、エトルリア文明の出土品のみを展示しているため、少し見れば十分かもしれません。とはいっても、普段はなかなか出会えないディープな世界であったことは確かです。