スキーのビンディングを調整したことはありますか?基本はプロにお願いするものですが、正しく行えば自分でも調整は可能です。この記事ではスキービンディングの調整方法や、解放値などの基本について初心者にも分かりやすく説明していますので、参考にしてみてください。
目次
スキーのビンディング調整は自分でできる?
スキービンディング調整の基礎知識
スキーのビンディング調整は自分でできる?
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ブーツを新しく替えたときなどは、スキー板のビンディング調整が必要です。ショップでプロに頼む方も多いと思いますが、自分でも調整は可能。特に子どもは身長・体重の変化が大きかったり、ブーツサイズも2年おき位に変わるので、自分で調整できると便利ですね。
この記事ではビンディング調整初心者のための基本的なやり方や、気をつけたいポイントなどを紹介していますので、参考にしてみてください。
ビンディングは安全を担う役割も持っている
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ビンディングはブーツをスキー板に固定するだけでなく、無理な負荷がかかったときに逆にブーツを開放する役割も持っています。つま先側のビンディング(トゥピース)はブーツを左右の方向に、ヒール側(ヒールピース)は上方向に外す機能です。
この開放により、転倒でスキーごと足がねじれたり曲がったりして起こる骨折や靱帯損傷といったケガを防ぎます。開放機能を適切に発揮するためにもビンディングの調整は重要なのです。
スキービンディング調整の基礎知識
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スキーのビンディング調整とは「解放値」と「前圧」を調整するということです。ビンディングは開放値と前圧の両方が適切に調整されている必要があります。そうでないと危険な転倒時にブーツがスキーから開放されなかったり、逆に予期せぬ場面で開放されたりして、ケガや事故につながる可能性があるので注意が必要です。
解放値とは
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解放値とはブーツのビンディングからの外れやすさのことで、値が高いほど外れにくくなります。スキーヤーの身長・体重、ブーツのソール長から算出した基本値を、年齢やスキーレベルにより補正したものが、パフォーマンスや安全面において適切な解放値です。
基本解放値は身長が高いほど、また体重が重いほど高くなります。基本値より10歳未満や50歳以上は低めに、スキーレベルが上になるほど高めにといった補正も必要です。
前圧とは
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前圧とはビンディングがブーツを前後に挟んで固定する力のことです。ビンディングの幅がブーツのソール長に合っていれば一応ブーツは固定されますが、前圧の調整ができていないと解放値が適切でもビンディング調整は十分とは言えません。
前圧は解放値のように数値を算出するものではなく、ビンディング本体に適正範囲として付いている目盛りなどを参考に調整します(やり方は後述)。