目次
カーポートのDIY講座
カーポートDIYを安く抑える方法は?

カーポートのDIY講座

DIY講座1:基礎を立てる

カーポートDIY講座その1は、基礎を立てる工程です。地面に基礎石用の穴を堀り、石を半分ほど埋めます。この時、基礎石が平行になっているか?という点に注意しましょう。

水平を確かめる際には、目視のほか水平器の活用をおすすめします。水平器とは、傾きが無いかを調べる計測器です。基礎が傾いていると、単管パイプや屋根の組立時に歪むので注意してください。基礎石の利用で、地面全体にコンクリートを敷く手間が省けます。

単管パイプをコンクリートで固定

基礎を組み立てたら、1mほどの単管パイプをコンクリートで固定します。基礎石の穴に単管パイプを差し込み、コンクリートを流し込みましょう。ドライ生コンは、バケツの中で水と混ぜ合わせて使います(水の量は商品記載内容を参照)。

コンクリートを流し込んだら、単管パイプが水平になるように固定します。コンクリートが完全に乾くまで時間がかかるので、1日放置して固めましょう。固まり始めるまでは、支えておくと安心です。

DIY講座2:支柱を立てる

基礎が完成したら、いよいよ支柱を立てます。基礎で立てた単管パイプにジョイントを取り付け、追加の単管パイプを差し込みましょう。ジョイントは、レンチを使ってしっかり締めてください。

支柱の高さは、片側が下がるように設計するのがおすすめです。雨や雪が溜まりにくく、長持ちします。そして、強度を高めるために横向きの支柱も組み立ててください。支柱はカーポートの重要な部分なので、焦らず確実に進めましょう。

ジョイントはしっかり締めよう

カーポートDIYでは、ジョイントをしっかり締めます。ジョイントが締まっていないと、強度が弱まり危険です。ジョイントを締める際には、レンチの使用をおすすめします。

また、ジョイントだけでなくカーポート組み立て時には強度を意識しましょう。ネジを用いる際も同様です。そして、パイプは縦だけだと強度が足りません。屋根の組み立て前に、1mほどのパイプをななめに取り付け、強度を高めてください。

DIY講座3:屋根を組み立てる

屋根を組み立てる際には、垂木(たるき)を用いると簡易です。垂木とは屋根のすぐ下に設置する木材で、波板の取り付けが容易となります。

垂木に保護用塗料を施し、クランプを活用して固定しましょう。垂木を固定するクランプには、さまざまなタイプが存在します。ビスの打ち込みに対応できる穴がついたものや、パイプを挟み込むシンプルなものなど、DIYしやすいタイプを選ぶとよいでしょう。

屋根の強度をあげよう

屋根の強度は、カーポートDIYにおいて重要なポイントです。1mほどの短くカットした単管パイプを利用して、横や斜めに取り付けてください。

単管パイプを支柱に取り付ける際には、クランプを活用すると簡易です。「自在クランプ」「三連クランプ」を使用し、屋根の強度を高めましょう。1人でも可能ですが、助っ人がいるとさらに容易に行えます。作業する場所が高所なので、足元にも注意が必要です。

DIY講座4:屋根の取り付け

DIYで基礎・骨組みが完成したら、最後に屋根を取り付けます。取り付けた垂木の上に波板を乗せ、釘やビスを用いて固定しましょう。波板は軽量かつ加工にも対応しているので、カーポートDIYに欠かせません。

波板の固定には、釘の先に傘のようなツバがついた「傘釘」がおすすめです。釘は、波板の山部分へ垂直に打ち込みましょう。慣れていない場合は、釘を打つ前に波板に小さく穴を開けておくと安心です。

塗装を忘れずに

カーポートDIYを完成させる前に、垂木への保護用塗料やサビ止め塗料を忘れずに施しましょう。塗料には、カーポートを丈夫に長持ちさせる役割があります。

ただし、完成後まもなくしてカーポートにサビが発生した場合は、塗料の塗り替えは不要です。単管パイプはもともと丈夫な素材なので、少々のサビは問題ありません。心配な場合は、錆びにくい単管パイプやクランプを選ぶのがおすすめです。

すのこで目隠しも自作できる

素人でもできる、カーポートのDIY講座!簡単にできるコツや安く済ませる方法も!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

カーポートDIYなら、すのこで目隠しの自作も可能です。空洞のある木板を用意し、基礎石に単管パイプの支柱を立てます。支柱にロの字型の木材を被せ、横板を打ち付ければ完成です。

単管パイプや木材を多めに用意しておけば、素人でも簡単にDIYできます。すでに単管パイプを設置している場合は、空洞ではなくコの字型の木板を使うのがよいでしょう。目隠しは、風や熱を遮断してくれるので、快適な空間を演出できます。

カーポートDIYを安く抑える方法は?

安く抑える方法1:木製よりもパイプ

素人でもできる、カーポートのDIY講座!簡単にできるコツや安く済ませる方法も!
(画像=『暮らし〜の』より引用)

カーポートDIYを安く抑えたいなら、木製よりもパイプ製がおすすめです。木製カーポートはおしゃれなエクステリアですが、自作であっても10万円ほどかかります。

そのため、値段・費用を抑えたいならパイプ製を採用しましょう。単管パイプと波板で組み立てるなら、値段を5万円〜10万円以内に抑えられます。組み立て方はパイプ・木製で大差ないので、予算に合わせて選んでみてください。単管パイプの見た目も悪くありません。

おしゃれなカーポートなら木製がおすすめ

安さよりもデザイン性を重視する場合は、木製がおすすめです。DIYに慣れている、もしくは複数人で行えるなら、木製カーポートにチャレンジしてみましょう。

屋根部分は、パイプ製と同様に波板で問題ありません。木製は垂木も不要なので、手間が省け自作しやすいでしょう。値段は10万円ほどですが、業者に依頼するより遥かに安く建てられます。ただし、木製は後述する自作キットの対応が少なめです。予め理解しておきましょう。

安く抑える方法2:自作キット

素人でもできる、カーポートのDIY講座!簡単にできるコツや安く済ませる方法も!
(画像=Photo bystevepb、『暮らし〜の』より引用)

カーポートDIYを安く抑える方法は、自作キットの活用です。正式な「自作キット」の販売はありませんが、素人でも迷わず購入できるエクステリア製品は数多く存在します。

例えば、工事代金が含まれていないカーポートのキット(セット)。車1台分の大きさ目安なども商品に記載されており、ひと目でサイズ感を把握できます。カーポートDIYに必要な大まかな部材が揃っているので、材料集めも簡易です。

工事代金がかからずお得

自作キットの魅力は、工事代金がかからずお得な点も挙げられます。一般的に、カーポートの値段は工事代金込みです。工事代金のみの値段相場は、5.6万円と言われています。

しかし、自作する場合は工事代金が発生しません。自作するだけで、5.6万円の節約になります。前述した通り、カーポートの中には工事代金を含まないキットもあります。おしゃれなキットも販売されているので、安く抑えたい人はチェックしてみてください。

有名メーカーからも多数販売

カーポートDIYができる自作キットは、YKKapや三協などの有名メーカーからも多数販売されています。材料集めが必要ないので、カーポートDIYにおける手間が省けます。

エクステリア製品を数多く販売するYKKapは、自作キットが20万円以内です。LIXILでもYKKap同様、カーポート本体だけの対応もあります。サイズやデザインもさまざまなので、自身の好みに合うカーポート材料を探してみましょう。

スペースが確保できない場合はオーニング

「カーポートを設置したいがスペースが確保できない」という場合には、オーニングの活用がおすすめです。オーニングとは、日よけや雨よけを意味するテントを指します。

オーニングを家の外壁に設置し、車の上部に広げればカーポートの代用品になるのです。駐車場が狭い・ガレージの前でも使えるなど、メリットも充実しています。カーポートを諦められない人は、ぜひオーニングの活用を検討してみてください。