いまの仕事を辞めようと考えたとき、まず行動を起こすのは退職届を会社に提出することです。一般的なマナーとして退職届はいつまでに提出すれば良いのでしょうか。正しい提出方法や退職願との違い、退職日までのスケジュールを把握し、スムーズに退職できるようにしましょう。

目次
退職届とは
退職届の正しい提出方法

退職届とは

退職届はいつまでに出すべき?退職日までのスケジュールと必要手続きを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

退職届とはその名の通り「退職します」と会社に届け出る書類です。会社の意向ではなく自分の意思で退職するときに使います。退職届を会社で受理された場合、基本的に撤回することは不可能です。

退職届と退職願の違い

退職届と退職願は何が違うのでしょうか。退職届は退職の意向を伝え会社が受理するものですが、退職願は会社の承諾や判断を待たなければいけません。そのため、却下されるケースもあります。ここが退職届との大きな違いです。自分の都合で契約を解除したいときに願い出る書類と言えます。

基本的には、退職届を提出すれば労働者は会社を辞めることができるのです。しかし、急に退職届を提出すれば会社側も対応に追われたり、わだかまりが残ったり、トラブルが発生したりという場合もあります。

円満に会社を去りたいと考えている方は、まず退職願で自分の気持ちを伝えるのが良いでしょう。厳しい環境下に置かれていたり、どうしても退職しなければならない状況の場合などは退職届で大丈夫です。

退職届の正しい提出方法

退職届はいつまでに出すべき?退職日までのスケジュールと必要手続きを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

退職届を出したいと考えている方にとって、一番気になるのは正しい提出方法でしょう。辞める何か月前に提出すれば良いのか、どのように提出するのかが分からない方も多いはずです。退職届の提出については社内規則や法律に基づいて提出しましょう。

退職届はいつまでに提出する?

退職届はいつまでに出すべき?退職日までのスケジュールと必要手続きを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

まず一番最初に確認するのは自身が勤めている会社の就業規則です。就業規則の退職手続きに関する項目を確認すると「退職届の提出は退職を希望する日より〇ヵ月前までに直属の上司へ提出する」などのように書いてあるはずです。

会社によって違う可能性もあるので、周囲の意見で判断せず、必ず自身の会社の就業規則を確認することが大切です。就業規則には2ヵ月前までと記載されているのに、1ヵ月前に提出しても受理されない可能性があります。

ただし法律上は正社員雇用の場合、2週間前までに退職届を出すことが認められています。期間を定めた契約社員などは含まれません。そのため就業規則で2ヵ月前と記載していても、2週間以上前の退職届であれば会社は受理するしかないのです。

逆に2週間以内の退職届について、会社は拒否することが可能です。また年俸制の方は3ヵ月前に退職届を出しましょう。日本には従業員の職業選択の自由があるため、以上のことが定められています。わだかまりなく退職するには就業規則に則って退職届を提出しましょう。

退職届の提出の仕方

退職届はいつまでに出すべき?退職日までのスケジュールと必要手続きを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

退職届に記載する宛名は企業の代表者です。ただ、提出先は直属の上司や人事担当者になります。上司や人事担当者のデスクに退職届を置いて提出すると、仕事の書類に紛れてしまい目を通してもらえない可能性もあります。しっかり面と向かって提出することが大切です。

スムーズに提出するには、まず上司や人事担当者へ退職したいという意思を伝えてから、退職届を提出すると良いでしょう。病気やけがで直接渡せない場合は、電話やメールで意思を伝えてから郵送で退職届を出せば良いです。

郵送するときは退職届の封筒を、そのまま別の封筒に入れて、そこに宛名を書きましょう。退職届自体に宛名を書くのは控えてください。

退職届提出後に必要な手続き

退職届はいつまでに出すべき?退職日までのスケジュールと必要手続きを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

退職届を提出後、あとは退職を待つだけ…ではなく退職前にしておかなければいけないことがあります。まずは保険と年金関係の手続きです。保険証を返却し、年金手帳を受け取りましょう。退職後、すでに違う会社への転職が決まっている方と一旦休んでから仕事を探そうと思っている方では手続きが変わります。

労務や総務の方としっかり確認しましょう。また、会社への備品を返却しておくこと忘れずに行ってください。あとはお世話になった方々に退職の意向を伝え、挨拶しておきましょう。社内の方はもちろん、取引先にも感謝の旨を伝えてください。