スマートフォンのカメラ性能がアップしたことによって、気軽に普段から景色や夜景などを撮影する人が増えていますよね。今年の11月8日には、日本で442年ぶりに皆既月食と天王星食が同時に起こったことが話題となり、多くの人が月の写真撮影をしていたようです。しかしネット上には、「なかなか上手に月が撮れない」「粗い画像になってしまう…」など、月の撮影に苦戦した人からのコメントが多数、寄せられていました。
そこで今回は、SNSで話題になった「iPhoneで月をきれいに撮る方法」をご紹介。実際にやり方を振り返ったうえで、きれいに撮れるのか検証していきましょう。
撮影に必要なモノはiPhoneの既存のカメラだけ!?
最初に注目するテクニックは、Twitterで話題になったiPhoneの既存のカメラのみを使う方法です。
下準備はiPhoneの設定を変更するだけなのでとても簡単。まず、iPhoneの「設定」を開き、その中にある「カメラ」という項目を選択。次に移動先にある「ビデオ撮影」を選択した後、「4K/60fps」をタップすれば、動画の画面解像度と1秒あたりのコマの枚数を変更できます。これで撮影の準備は整いました。
続いて撮影方法ですが、ポイントは「写真」モードではなく「ビデオ」で撮ること。具体的な手順は、最初にビデオモードで月にピント合わせましょう。そして、画面をタップした後に表示される太陽マークを下にスワイプし、“露出”を下げてください。光の取り込む量を減らすことで白飛びを防げるため、よりくっきりした状態に整えられますよ。
あとは録画を開始し、シャッターボタン(機種によって位置は異なる)を押せば撮影完了。押したときにシャッター音が鳴らないので、撮れているか不安なときはカメラロールを確認しましょう。
Twitterで話題になるや否や、すぐに挑戦するユーザーが続出。ネットでは「プロが撮ったみたいな写真になってビックリ」「iPhone 8で古めの型だったけど、今までと全然違うクオリティーになった」といった好評の声が後を絶ちません。iPhoneを持っている人なら、誰でも簡単に実践できる方法なので気軽に試すことができますね。
初心者でも簡単に撮影できる、カメラアプリ「MuseCam」
iPhoneのカメラでは物足りないという方は、アプリを活用するのもオススメ。たとえば、月の撮影に最適なのがiPhone対応の「MuseCam」です。
「MuseCam」は無料で利用できる海外のカメラアプリで、既存のカメラより細かい調整ができるようになっています。とくに、「シャッタースピード」や写真の暗さなどを調整できる「ISO感度」、そしてレンズから被写体までの距離を表す「焦点距離」を手軽に設定できるのがポイント。
同アプリの利用者によれば、光を取り込みすぎないよう以下の工程を順番通りにおこなうことが、上手に撮影するコツのようです。
1:カメラを最大限までズームにしてISO感度の数値を最小値にする(画面は暗くなりますが、画質はアップ)
2:シャッタースピードは月の模様がはっきり見える1/250くらいに上げる
3:仕上げに焦点距離をおよそ0.7~0.8ほどに調節
上記を踏まえて撮影にチャレンジすれば、プロ顔負けの1枚が撮れるはず。渾身のショットが撮れたときは、SNSでシェアするのもアリかもしれませんね。