サントリー食品インターナショナル(株)は、1992年に発売した“働く人の相棒”「BOSS」の30周年を記念して、30代~60代の働く男女を対象とした「大人がなりたい職業調査」を行いました。

サントリー食品インターナショナル(株)は、1992年に発売した“働く人の相棒”「BOSS」の30周年を記念して、30代~60代の働く男女を対象とした「大人がなりたい職業調査」を行いました。この30年間でさまざまな職業が誕生し、職場の環境や働き方も大きく変化しています。アンケートで明らかになった「今なりたい職業」やその理由から、現代の大人の「働くこと」に対する価値観をひもときました。主な調査結果は以下の通りです。
「働く人の相棒「BOSS」発売30周年働く人の意識調査」調査概要
■実施時期:2022年10月14日(金)~10月19日(水)
■調査手法:インターネット調査
■調査対象:30代〜60代の働く男女1,500人(人口構成比および有職者構成比で割り付け)
■調査委託先:マクロミル★構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
〈働く人の相棒「BOSS」発売30周年 働く人の意識調査〉
●今、なりたい職業ランキング、1位「医師」、4位に「看護師」がランクイン。
この30年間で生まれた新職業ランキングでは、1位に「公認心理師(心理カウンセラー)」がランクイン。コロナ禍で医療職への注目が集まったことに加えて、心のケアの必要性を再認識する場面が増えたと考えられる。「人を助けたい、人の役に立ちたい」という想いが表れている結果に。
●今なりたい職業、新職業ランキング共に選んだ理由の1位は共に「やりがい」。給与や待遇面、仕事の将来性よりも、「やりがい」が重要視されている結果に。
●「働く上で大切にしていること」は「やりがい」「ワークライフバランス」「人とのつながり」など。多様な価値観が表れている。

〈働く大人たちが、子どもの頃になりたかった職業〉
■今の大人が子どもの頃になりたかった職業TOP3
1位「野球選手」、2位「保育士・幼稚園教師」、3位「教師・教員・講師」
30代〜60代の働く大人1,500人を対象に、職業に関する調査を行いました。まず、子どもの頃になりたい職業があったかと聞くと、4人に3人が「なりたい職業があった」(75.3%)と答えました[図1]。
なりたかった職業を具体的に聞くと、1位「野球選手」(7.7%)、2位「保育士・幼稚園教師」(7.3%)、3位「教師・教員・講師」(6.8%)、4位「警察官」(4.9%)、5位「パイロット」(4.8%)の順となりました[図2-1]。
なりたいと思った理由を聞くと、「好きなことだったから」(37.3%)、「かっこいいと思ったから」(35.8%)が上位に挙げられました[図2-2]。好きな仕事に真っすぐに向き合う、夢や憧れがストレートに感じられます。


■子どもの頃になりたかった職業になれた大人は6.5%
1位「保育士・幼稚園教師」、2位「教師・教員・講師」「看護師」、4位「会社員」
次に、いま現在、子どもの頃になりたかった職業になったかと聞くと、「なった」6.5%、「近しい職業になった」4.2%となり、ほぼ9割が「ならなかった」(89.3%)と答えています[図3-1]。なりたかった職業になったと答えた73人に現在の職業を聞くと、「保育士・幼稚園教師」(15.1%)、「教師・教員・講師」「看護師」(同率13.7%)、「会社員」(9.6%)、「美容師・理容師」(8.2%)の順となりました[図3-2]。少数ながらも、子どもの頃になりたかった職業を実現している大人たちがいます。

〈働く大人たちが、今なりたい職業〉
■キャリアや環境・条件に左右されずどんな職業にでもなれるとしたら、7割が「チャレンジしたい」
大人になった今、どんな職業にでもなれるとしたら、現在とは別の職業にチャレンジしたいか聞きました。性別や年齢、職業・キャリア、スキル、経済状況、家族構成・人間関係、居住地などの諸条件を一切考慮せずに、答えてもらいました。すると、全体の72.1%が「新しい職業にチャレンジしたい」と答え、男性(69.0%)より女性(75.8%)の意向が高く、中でも30代(80.5%)と50代(79.2%)の女性のチャレンジ意向が8割と高くなっています[図4]。

■働く大人が今なりたい職業TOP3
第1位「医師」、第2位「社長・起業家」、第3位「パイロット」。なりたい理由は第1位は「やりがい」
チャレンジしたい職業があると答えた1,081人に、具体的になりたい職業を聞くと、1位「医師」(6.6%)、2位「社長・起業家」(4.3%)、3位「パイロット」(3.5%)の順となりました[図5]。なりたい理由を聞くと、医師は「人を助けたい」「社会の役に立ちたい」が多く、新型コロナという世界的なパンデミックを経験し、社会の役に立ちたいという意識がより強くなっているようです。また、社長・起業家になりたい理由は「自分の力を試してみたい」、パイロットは「憧れ」「子どもの頃からなりたかった」という声が多く寄せられました。また、なりたい職業を選んだ理由を選択肢の中から答えてもらうと、「やりがい」(49.6%)がいちばんの理由となりました[図6]。大人の純粋な職業選択は、「やりがい」がいちばんの動機となるようです。

■働く大人が今なりたい職業 男女共に「医師」がトップに
前述図5の今、大人がなりたい職業ランキングを男女別に見ると、男女とも「医師」がトップで、男性では「パイロット」も同率1位、女性は2位が「看護師」でした。女性の3位は「社長・起業家」ですが、男性は「公務員・官僚」が3位で、女性よりも安定志向が強いようです。年代別に見ると、30代のトップは「社長・起業家」ですが、40代以降は「医師」がトップという結果になりました[図7]。
