1位:チアゴ・サンタナ
当然と言うべきか、2022シーズンのJ1得点王FWチアゴ・サンタナは、なんとしても流出を避けたい選手の筆頭だろう。その得点能力は言うまでもないが、特徴はボール保持能力の高さだ。持ち前の体格と足元の技術を武器に、味方との距離が多少離れていてもキープすることができる。
得点の多くがカウンターにの清水にとって、前線にボールを収められる選手がいるかどうかは死活問題と言える。また、現在の清水は指揮官や外国籍選手も多くはサンタナと同じブラジル人。もちろん彼らの去就も決まっているわけではないが、最前線であり攻撃の中核であるサンタナのみが入れ替わる場合、他の選手では意思疎通や連携といった面で今季よりも遅れを取ることが想定される。
年間通して攻撃面においては一定の成果を上げていただけに、サンタナの慰留に成功すれば守備面の再構築に絞ってチーム作りを進められる。だからこそサンタナの去就はそのまま1年を左右するものになると言える。そして、なにより清水のサポーターは、最終節で見せたサンタナの悔し涙を、次シーズンは同じ清水で昇格の嬉し涙に変えてほしいと願っていることだろう。