ロッドは何社ものメーカーから、同じ釣りでも別のコンセプトで多種多様な展開がある。価格は、最大10万円程度だろうか。エントリーモデル1万円、最高機種6万円くらいが一般的なところだろう。入れ替えについて、どのように考えればいいか?筆者の経験から、私見を語っていきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
入門ロッドは5000円から
ビギナー向けの入門ロッドは、メーカー品でも5000円くらいで出ている。MC社のロッドは有名だ。ロッドというのは、そもそもこれくらいでいいと私も思う。
しかし、欲を言うなら、ソルトでは今PEラインが主流になっていることから、この特殊な撚りイトが絡みにくいKガイド搭載は最低限求めたい。そうなると1万円のペイになる。
筆者としては、1万円がエントリーモデルの実用最強レベルだと思う。私も長いこと1万円の6.4ftロッドでアジ・メバルを両刀していたが、まったく不足を感じたことはなかった。どころか、その頃(4年くらい前)はまだ今のように黒潮と温暖化の影響が少なく、特にアジはめちゃめちゃ釣れた。そのときのイメージがあるので、今もそのタックルはサブとして持っている。
![ライトゲームにおける【ロッド選びを価格帯から考える】 上限は3万円?](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/11/5c6844d4e3426d78f805be5942171ffd.jpg)
ロッドのステップアップ
しかしステップアップを求めたくなるタイミングはある。何よりロッドにはリールと違って「高止まり」と呼べる地点が確実にある。私も夏に沖釣りにリトライしようかとしていたタイミングで、釣具店の店員さんに聞くと、「1万円の違いなら、必ずこの高価な方を買ってください。これでずっとやれます」と言われた。スペックの上限が決まっているのだ。
用途を考える
実用最大の上限。サオとして求められる細部の詰めまで見ていく、その前提として必ず頭に持っておきたいのは、「用途」だ。どのような用途で買い換えるのか?たとえば私はライトゲームのアングラーで、アジングではジグ単がメインである。そうなると、軽量ジグヘッドの操作性と、バランスポイントがなるべく手元にくる重心設計が大事だ。そのようなコンセプトで、かつガイドの材質などを詰めていくと、3万円くらいが最適解となる。その上は詰め込みすぎ、マニアックすぎというものだ。
強めの釣りをするアングラーは、シーバスでも青物でも、ねじれの強さだろう。縦横無尽に走り回る魚を制動するためには、サオの硬さではなく、サオがねじれに強いこと、斜めに曲がっても追従しやすいブランクスが求められる。この条件と、軽さを求めなければ、やはり3万円くらいが高止まりだ。