富山の乗合船で、アカムツ全員安打で船中60匹の好釣果を叩き出した釣行の模様をレポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

富山の船アカムツ釣りで2ケタ釣果 船中全員安打で合計60尾と絶好調

強神丸でアカムツ釣り

政府が実施する観光需要喚起策「全国旅行支援」は、釣り人にもありがたい「全国釣行支援」でもある。今回この制度を利用し、前泊を段取りし、初の富山釣行に出掛けてみた。

お世話になったのは今西船長ご夫妻が営み「楽しい船釣り」を信条とする強神丸。アカムツ釣り関しては「全員安打」と「ツ抜け」(1人で二桁釣果の意)が多い遊漁船として定評がある。筆者は釣友の寺さんとともに、朝6時から夕方4時までの「アカムツどっぷり便」を予約した。

富山の船アカムツ釣りで2ケタ釣果 船中全員安打で合計60尾と絶好調乗船した強神丸(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

当日は釣り日和

10月最後の日曜日。朝6時、富山新湊マリーナを出港。この日の天気は数日前までの寒さが嘘のような小春日和の穏やかさで、絶好の釣り日和。乗船人数は満船の8名だが、釣り座が広く快適だ。

筆者の仕掛けは2本バリの胴つき仕掛け。オモリは全員100号で統一。水深も100m前後とアカムツ釣りとしては浅めだ。電動リールということもあり、長時間釣行でも体力の負担は小さかった。

エサは富山湾の名物でもあるホタルイカがメインのようだ。筆者はサバの切り身も用意した。

前日は釣果に恵まれず

実は、前日も同船の午後のショート便に空きがあったので、小手調べで乗船してみたのだが、釣友の寺さんは見事に4時間で4匹のアカムツを上げたものの、筆者は1投目にサゴシカッターらしきライン切れでオモリと自作仕掛けをロストし、2投目では後方のアングラーとオマツリになり、またもや仕掛けをダメにした。立て続けに出鼻をくじかれ、意気消沈。

富山の船アカムツ釣りで2ケタ釣果 船中全員安打で合計60尾と絶好調釣友とアカムツ(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

その後も調子が上がらぬまま結局釣果に恵まれなかった。『天然の生け簀』とも言われる富山湾だが、筆者には意地悪な『天然のいけず』だったのだ。船中釣果は8人で22匹もあったのだが、筆者が全員安打のブレーキになってしまった。

その日の夕方、現地の釣具店に足を運び、オモリ、仕掛け、エサを買い足して翌日の釣行に備えた。

富山の船アカムツ釣りで2ケタ釣果 船中全員安打で合計60尾と絶好調富山新湊マリーナの夕焼け(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

2日目の実釣スタート

翌日。出港から約30分後、船が減速する。「仕掛けにエサを付けてお待ちくださーい」と船長のアナウンス。「はい、どーぞー。水深〇〇m」。前日の悪い流れから期待と不安の1投目。無事に水深約100mの海底にオモリが着地。アタリはないが、今回は前日食らったサゴシカッターでラインを切られることもなく、オマツリもせずでホッとひと安心。

船中本命顔出し

「はい、本命あがりました。おめでとうございます」と船長のアナウンス。船内でさっそく1尾目のアカムツがあがったようで、船中にわかに活気づく。その後もポツポツと本命アカムツが上がり、そのたび船長の「おめでとうございます」の声が響く。

富山の船アカムツ釣りで2ケタ釣果 船中全員安打で合計60尾と絶好調船中あちこちで本命がヒット(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)