和歌山県有田市にある無人島「地の島」を訪れ、運営スタッフのteeさんからお話を伺いました。キャンプ場ができるまでの背景や苦労を知ると、もっとアウトドアの時間を楽しめるかもしれません。

目次
無人島キャンプ場の運営って難しい?
設立の苦労は?
地元の人との関係性やお客さんについて
地の島の魅力や楽しみ方はこちらから!

無人島キャンプ場の運営って難しい?

【スタッフインタビュー①】無人島プロジェクトの運営者に話を聞いてみた!
(画像=出典:ライター撮影、『暮らし〜の』より 引用)

ソウカワ
突然のお声かけにも関わらずありがとうございます。

tee
こちらこそよろしくお願いします。

ソウカワ
無人島のキャンプ場って初めて訪れたんですが、全国的に見てもたくさんあるようには思えません。運営するのは難しいですか?

tee
無人島は権利関係(国・市・私有地など)が複雑で、うまくいっているところはあまりないかもしれません。当キャンプ場は利害関係者と定期的なミーティングを行い、県や市と連携しながら運営できています。

ソウカワ
そうなんですね。無人島といえども、好き勝手にできるわけではないということを改めて実感しました。

tee
私たちは有田に人を呼び込める存在として「役に立てたらいいな」と思っています。自治体に直接収入をもたらすことはできませんが、関係業者や周辺の観光地に人を渡せるように取り組んでいます。

ソウカワ
素晴らしいですね。

設立の苦労は?

【スタッフインタビュー①】無人島プロジェクトの運営者に話を聞いてみた!
(画像=出典:ライター撮影、『暮らし〜の』より 引用)

ソウカワ
次に設立時に苦労したことをお聞きしてもいいですか?

tee
はい、無人島ならではの苦労がありました。今では綺麗に整備されていますが、人が立ち入らないので、草や木は生え放題です。それを人手だけで整えるところからスタートしました。基本的には重機を入れられないため、全て手作業です。また、伐採後のゴミも一度に運べる量が決まっているので本当に大変でした。

ソウカワ
聞いているだけで疲れそうです。気象の影響もありそうですが……?

tee
そうなんですよ。実は数年前に台風で作ったものが流されたり、水が内陸に入り込んだりして全てだめになったことがあります。その後、再び作り直すとともに自治体と交渉してスタッフだけで用水路を作りました。

ソウカワ
自然には贖えないかもしれませんが、悲しいですね。

tee
積み上げたものがなくなるのは本当につらかったです。このときに経営側から「重機を入れようか?」との意見もあったんですが、これまで手作業だけでやってきたのでお断りして、自分達だけで再建しました。

ソウカワ
teeさんの熱い想いが伝わりました!