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富裕層になるとできること
富裕層への入り口

富裕層になるとできること

富裕層の特徴、考え方とは。資産運用の重要性についても解説
(画像=『RENOSYマガジン』より引用)

資産が多ければ多いほど、資産運用では複利の力が発揮されやすくなります。会社員の憧れともいえるFIREも可能となるでしょう。「富裕層になるとできること」を2つの視点から解説します。

複利の力で雪だるま式に資産を増やせる

富裕層になると「複利効果」を最大限に活用して、雪だるま式に資産を増やせるようになります。

複利とは、利子に利子が付くことです。投資をする際、運用で得た収益(利子)を元本に組み入れて再投資すれば、利子にまた利子が付き、資産はどんどん膨らんでいきます。

複利効果は富裕層でなくても活用できますが、投資金額が増えれば増えるほど効果も大きくなります。富裕層や超富裕層の中には、複利効果で得た資産収入のみで生活する人も少なくありません。

他方、資産を持っていない人は、労働収入のみで生活していくことになります。病気やケガ、加齢などで働けなくなれば、収入が途絶えてしまうでしょう。

FIRE(経済的自立と早期リタイア)

「FIRE」とは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、日本語では「経済的自立と早期リタイア」と訳されます。

具体的には、働いて投資元本を貯め、資産運用の運用益で暮らせるようになった時点で仕事を退職(アーリーリタイア)します。

一般的な早期リタイアの場合は退職後、築いてきた資産を切り崩して生活しますが、FIREでは資産運用による不労所得が手に入るため、労働に従事しなくても資産は大きく減りません。

FIREは富裕層でなくても実現が可能です。運用できる資産が多い人ほど、実現までの道のりは短くなるでしょう。

富裕層への入り口

富裕層の特徴、考え方とは。資産運用の重要性についても解説
(画像=『RENOSYマガジン』より引用)

富裕層を目指すには、どのような階段を上っていけばよいのでしょうか? 一般的な会社員は富裕層の入り口である「アッパーマス層」に到達することを目標にしましょう。アッパーマス層に到達すると、「準富裕層」という目標が見えてきます。

アッパーマス層

「アッパーマス層」とは「純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満」の人を指します。アッパーマス層になると、資産に余裕が生まれるので、普通の家庭よりも自由度の高い豊かな暮らしができるようになるでしょう。

野村総研の調査によると、2019年におけるアッパーマス層は約712万世帯で、国内の13.2%を占めていることがわかりました。

アッパーマス層の中には、会社経営者や相続や贈与で一時的に財産が増えた人もいますが、その過半数は「給与所得者」であると推測されます。副業や資産運用などで「給与以外の収入」を得ている可能性が高いでしょう。

参照:野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)

準富裕層

「準富裕層」とは、「純金融資産保有額が5,000万円以上1億円未満」のことです。2019年における準富裕層は約342万世帯で国内の約6.3%を占めます。

経営者はもちろん、士業や役員、高年収のアスリートといった「専門性を発揮する職業」に従事する人が多く該当するようです。共働きで世帯年収が1,000万円を超える、いわゆる「パワーカップル」もこの層に当てはまるでしょう。

「国家公務員退職手当実態調査(令和2年度)」によると、30年以上勤めた公務員の退職手当平均支給額は2,000万円を上回ります。共働きで退職金を受け取った場合、一気に準富裕層になる可能性が高いでしょう。

参照:野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)
参照:国家公務員退職手当実態調査 国家公務員退職手当実態調査(令和2年度) | 政府統計の総合窓口e-Stat