「そろそろ就職考えたら?」など、周りの人に言われるたびに「フリーターのままで何が悪いんだ!」と疑問に思う人は少なくないでしょう。

確かに生活はできているわけで誰にも迷惑をかけていないのに、なぜ人はフリーターでいることをよく思わないのでしょうか。

今回は、「フリーターで何が悪い!」と考えるあなたに、フリーターが悪いと思われる理由と対策についてお伝えしていきます。

ユーくん 自分自身はフリーターでいても全然悪くないと思うんだよね。フリーターの何がそんなに問題なんだろうと不思議で仕方ないよ。

ダルマちゃん フリーターをしている多くの人が同じように思っているんだよ。でもフリーターが悪いと思われるにはやっぱり理由があるんだ。ここでしっかり説明していくから読みながら考えてみてね!

目次
1.親目線で考えるフリーターの何が悪いのかを訴える5つの理由
2.フリーターである自分自身は何が悪いのか理解できない4つの理由

1.親目線で考えるフリーターの何が悪いのかを訴える5つの理由

「フリーターで何が悪い」と考える前に知るべき3つの事実と2つの対策
(画像=『キャリアゲ』より引用)

あなたはこれまでに親から「いつになったらちゃんと就職するの?」、「いつまでフリーターでいるつもりなの?」と言われたことはありませんか?

多くの親は我が子がフリーターでいることに不安を感じています。この章ではまず、親目線で見たときにフリーターの何が悪いのかについて考えていきましょう。

努力が足りないと感じてしまうから

フリーターでいることをよく思わない理由の一つに「楽な道に逃げている、努力しようとしない」という点が挙げられます。

正社員として働くとなると、就職活動自体も大変ですし、働き始めてからも責任の重たい重要な仕事を任されるため、フリーターのときとは負担がまるで異なります。

フリーターでいるのは正社員でいることよりも精神的にも肉体的にも楽であることが多いです。そのため、フリーターの娘や息子を持つ親は「自分の子供がちゃんと努力しようとしていない」ことに対してマイナスのイメージを持つのです。

世間体が悪いから

子供が正社員としてきちんと企業に勤めていれば親も鼻が高いもの。仕事だけで子供を評価するつもりはなくても、世間から見たときに子供がフリーターをしているのと正社員で働いているのでは大きくイメージが変わります。

あなたと同年代の子を持つ親が正社員として就職しているのに自分の子供はフリーター、となると気分が良くないものです。このように、世間体を気にして「フリーターでいる我が子」を嫌がる親も少なくありません。

夢が叶わない時を考えているから

夢や目的があってフリーターでいる場合は、その道を見据えて前向きに努力しているため本人は一切フリーターでいることに対して悪いとは思わないことが多いものです。

しかし親の考え方はそうではありません。親は常に最悪の事態を想定する傾向があり、「もし夢が叶わなかったらそれからの人生はどうなるのだろう」と心配しています。

フリーターでいることが悪いイメージでしかないのは、親があなたの夢や目的が叶わなかった場合に、正社員として就職できる企業が見つからないことを恐れているからでもあります。

婚期が遅れてしまうから

特にあなたが男性の場合は、親の見方がさらに厳しくなるかもしれません。それは、親たちの多くが「男は家族を養う存在であるべき」という固定観念をいまだに強くもっているからです。

フリーターでいると極端に高収入は目指せませんし、出世コースなども見えてはこないでしょう。となれば結婚して家庭を持つことができなくなるのではないかと親は心配になります。

自分の子供が結婚して家庭を持ち、安定した収入を持って家族を養えるかどうかは親にとっては非常に重要なことです。フリーターでいることで、結婚できなくなったり、婚期を逃してしまったりするリスクを考えると、我が子がフリーターでいるのは決して喜ばしいことではありません。

生活が不安定になってしまうから

フリーターはその日暮らしのイメージが強く、先が見えないのがデメリットの一つです。今は生活ができているあなたも、この先はどうなるか分かりません。バイトを切られたり、その後のアルバイト探しがうまくいかなかったりと、考えられるリスクはとても多いのです。

早く正社員になってもらった方がよほど安心できるのが親の本音。フリーターの子供を持つ親たちの多くは、子供がきちんとこの先生活していけるのかどうかが不安で仕方ないと頭を悩ませています。

2.フリーターである自分自身は何が悪いのか理解できない4つの理由

「フリーターで何が悪い」と考える前に知るべき3つの事実と2つの対策
(画像=『キャリアゲ』より引用)

親たちがいくらフリーターに対して悪いイメージを抱いていても、結局のところあなた自身がどう思うかですよね。あなたがフリーターでいることを悪いと思わなければ、今の状況を変えようと考えることもないでしょう。

この章では、フリーターでいる自分自身がなぜ悪いと思えないのか、その理由を解説します。きっとあなたにも思い当たる節があるのではないでしょうか。

金銭面で親に迷惑をかけていないから

金銭面で親を頼ったり迷惑をかけたりすることがないために、フリーターでいることを悪いと思わないのも一つの理由です。

アルバイトでも収入は得られるわけで、その収入であなたは生活をしています。となると、あなたは特に「親に迷惑をかけている」と思うこともありません。

もしもバイト代が思うように稼げずに「ごめん、今月お金が足りないから◯万円貸してくれない?」など、親に借りることがあればきっと感じ方は違うはず。ですが、多くのフリーターはどうにか自分自身で生活できるだけの収入は得ているため、悪く思うことはないのが実際のところです。

仕事(バイト)をしているから

アルバイトも仕事のうち。フリーターとして働く人はきっと皆そう思っているでしょう。だからこそ、「働いてるんだから問題ない」と考え、罪悪感に駆られることもないのです。

ニートなら、「いい加減働かなくては」という危機感もあるでしょう。ですが、フリーターは仕事をしているので、働いていることで安心感を得られ、雇用形態についてまで考えることがないのも特徴の一つです。

世間体を理解していないから

親たちと違って、フリーター自身は世間体を気にしていないことが多いです。世間体を考えれば、フリーターの印象が良くないことがわかるため、だんだんとフリーターでいる自分を恥ずかしく思うようになるものです。

しかし、実際には「ちゃんと働いてお金を稼いで生活している」ことに自負もあるのがフリーター。「何が悪いのかさっぱり分からない」とさえ感じている人たちが多いです。

結婚をする気がないから

そもそも結婚するために安定した仕事に就くのが正解だとしたら、「自分は結婚などする気もない」ためにフリーターでいても問題ないと思っているケースも考えられますね。

結婚願望がなければ将来のためにいち早く安定した仕事に就く必要性がそれほどないと思うのも分からないではありません。本当はフリーターを続けるリスクはたくさんあるのですが、結婚願望のない人フリーターにとっては、「今はまだ大丈夫」としか思えないものなのです。