物価高が続く中、少しでもお金をためようと1円単位で節約している人もいるだろう。しかし、通帳を見てみると「思ったほどたまっていない」と感じたことはないだろうか。そこで今回は、節約しているのにお金がたまらない人の共通点を紹介しよう。

本当に必要な支出かどうかの見極めが甘い

支出に優先順位をつけず、何となく使うお金のことを「ラテマネー」という。

ラテマネーの由来は、仕事の合間のカフェ代にお金を使い、支出が増えること。朝・昼・夕と500円のコーヒーを購入すれば、1日1,500円の支出だ。勤務する1ヵ月(20日)毎日購入すれば3万円になる。

コーヒー以外にも、レジ横にあるお菓子などを購入している人もいるだろう。普段何気なく使っている少額のお金も、積もり積もれば高額になる。気分転換も必要だが、節約したいと思うのならば、本当に必要な支出かどうかを見極める力がいるのだ。

先に貯蓄していない

人間は、もらったものを全て使い切る「パーキンソンの法則」が当てはまりやすい。強い意志がなければ、次の給料日前までに先月の給料を使い切ってしまおうとする。「あまったお金を貯蓄しよう」という考えでは、お金はたまらないのだ。

お金をためたいならば、お金がたまる仕組みを作る必要がある。給料を受け取ったら先に貯蓄し、残りのお金を生活費として自由に使うとよいだろう。

賞与を好きなことに使ってしまう

がんばった自分へのご褒美として、賞与を好きなことに使ってしまう人がいる。仕事へのモチベーションアップのためにご褒美も必要だが、賞与を計画的に使えば貯蓄もしやすくなるのだ。

賞与が支払われる時期は、イベントが多く支出が増える傾向にある。前もって支出額を把握しておけば、必要な金額以外は貯金へ回すことも可能だ。年間を通じてのお金の流れを把握して、賞与もしっかり貯蓄すれば、貯蓄の計画が立てやすくなるだけでなく、貯蓄額も増えるだろう。

節約の前に収支の状況を把握しよう

1円単位で節約することはとても大切だ。しかし、支出の状況を把握していなければ、その節約が無駄になってしまう。無理な節約は続かず、かえって大きな買い物につながる可能性がある。節約するのであれば、収支のバランスを考え、計画的にお金をためる仕組みを構築してはどうだろうか。

文・山村望愛

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