みなさんは生き物のクモにどのようなイメージを抱いていますか?
長い脚が薄気味悪い印象でしょうか、それともクモの巣が顔や髪に引っかかるから嫌いとか?
ところがクモの中にはどちらのイメージにも該当しない、それどころかかわいいフォルムをしたものもいます。
そのクモの名は「ハエトリグモ」。
名前の通り、ハエなどの害虫を駆除してくれるイイやつです!
今回はそんな姿もいい、生活の役にも立つ益虫「ハエトリグモ」の魅力をご紹介します!
ハエトリグモとは
![クモなのに・・・もしかしてかわいい!?「ハエトリグモ」の魅力をご紹介!](https://cdn.moneytimes.jp/640/360/mfvQqhnLbSABZJmBTjwQnXqjcVQMsBXj/a145498d-057e-4f21-91b8-973ce124585b.jpg)
ハエトリグモの魅力を語る前に、まずはハエトリグモとはどのような生き物なのかご紹介しますね。
ハエトリグモはどこにいる生き物?
ハエトリグモの生息地、それは世界中のいたるところです。
熱帯の地域には特に種類が豊富とされていますが、日本にも古くから生息しています。
ハエトリグモの生態
ハエトリグモはクモの中でも小型種になります。
日本でよく目にするチャスジハエトリの体長は1cm前後。
同じく日本に多く生息するアダンソンハエトリの場合は1cmに満たない大きさとなっています。
その種類はクモの中でも最多となっており500属5,000種ともいわれています。
しかしその多くは熱帯に生息していることから、発見はされていても生態が分かっている種も少なく、分類の体系も確立しきっていないそうです。
ハエトリグモの魅力
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さて、ここからは生態なども絡めて「ハエトリグモ」がいかにかわいいか、その魅力をご紹介します!
目が宝石のように美しい
ハエトリグモはその大きさが1cmほどしかありませんから、肉眼でその目を見ることは難しいです。
しかし、現在のデジタル技術を使えば拡大した姿を見ることはいくらでもできます。
その拡大したハエトリグモの目を観察してみてください。
体に対して大きな真円を描いた目がいくつもあるのが分かります。
一般的に8つあるその目はトンボやハチなどの複眼ではなく、「単眼」といわれる目になっています。
単眼の目は複眼と違い、ポツポツしておらずツルリとしています。
このツルリとした目がまるで宝石を思わせ、美しく魅力的なのです。
多くのクモは目が悪い?
この目はハエトリグモだけでなく、多くのクモの特徴なのですが、昆虫が持っている複眼のように視力もよくありません。
それどころか多くのクモは、8つの目が別の位置にあるせいで、ピントが合わなくて視力が悪いんだとか。
ただしハエトリグモの場合は、主眼と呼ばれる視力のメインとなる大きな目があるため、クモの中でも視力がいい方とされています。
移動姿がかわいらしい
ハエトリグモはもちろん8本の脚を使って歩くことができますが、他にも移動する姿があります。 それはジャンプです!
ピョンピョンと跳ねながら移動する毛むくじゃら。
その姿が実にかわいらしいと評判です。
ちなみにこの姿からハエトリグモは英語で「Jumping Spider」と呼ばれています。
威嚇姿が怖くない、むしろかわいらしい
ハエトリグモは前述の通り、視力が悪いクモの中では比較的良い方です。
少なくとも数10cm範囲の生き物の姿を捉えることができるという事が分かっています。
そのため、自分の近くに来た生き物を威嚇することがあるのですが、その姿が実に愛らしいんです!
その威嚇方法は前脚2本を高々と上げて横移動するというもの。
ハエトリグモは比較的、脚が太く短い種なので、そのハエトリグモが脚を高々と上げて威嚇しても、あまり怖さや強さを感じさせません。
威嚇行動が全く怖くないことで有名なアリクイやレッサーパンダと同列だと筆者は感じています。
また、このような身振り手振りともいうような行動は求愛行動でも見られるそうです。