【木村ヒデノリのTech Magic #140】 今ではかなりポピュラーになったスマートスピーカー。物珍しさが薄れて報道などでも見かける機会も少なくなってきた。しかし、その進化は続いているし、実はかなり便利に変貌している。特にAmazonが展開している第3世代のEcho Show 10はユーザーを追尾して回転する機能を持ち、どこからでも画面が見えるという斬新な機能を搭載している。これが意外にもキッチンの使い勝手を爆増させてくれたので紹介したい。



プライバシー保護も安心の物理カメラカバーを搭載する、『BCN+R』より引用)

いつのまにか増えているEchoファミリー
Amazonが独自のハードウェアとして販売するEcho Showは今や壁にかけるインテリア風のEcho Show 15、空間音楽にこだわったEcho Studio、運転中の音声コントロールを可能にするEcho Autoなどラインアップがかなり拡充されている。

第4世代Echo Dot(5980円)や第2世代Echo Show 5(8980円)は価格も手頃なので持っている方も多いのではないだろうか。モニター付で1万円を切るEcho Show 5は手軽にスマートスピーカーを楽しみたいユーザーにはもってこいだ。

対して今回紹介するEcho Show 10は2万9980円となかなか躊躇してしまう金額だ。他のデバイスとの違いは画面が大きく、モーション機能を備えているところ。これだけ聞くと価格に怯んで購入を見送りそうになるが、実はこれらの機能がキッチンやリビングでの利用で大きな違いを生むのだ。

自分の方を向いてくれるのはめちゃくちゃ便利
リビングでも便利だと思うが、筆者はキッチンに置いたことでその快適さを強く実感できた。タイマーなどを使うときも手が汚れている状態で常に自分の方を向いてくれるのはとても便利だ。

これまでは音声だけのEcho dotを使っていたが、モニター有りだと声がけせずに残り時間も把握できる。また、動画や通話など何かをしながら調理をする人も多いだろう。そんな時も自分を追いかけてくれるのはありがたい。
画面は反射する仕上げだが、アンチグレアシートなどを買わなくても、角度である程度対処できる。画面のチルトについては手動になってしまうが、垂直からかなり寝かせた状態まで調整することができる。

音声周りがしっかりしているのも良い。動画の視聴はもちろんだが、通話するときも低音が弱かったりすると意外とストレスになる。モーション機能に加えて音が良いので動画や通話などの機能を使うモチベーションが湧くのもメリットだと感じた。