「商用車」と聞くと、いかにも簡素で無骨な働くクルマを想像しがちですが、今回紹介するホンダ N-VANは、そんな「商用車」のイメージを覆すモデルです。
使い勝手は、これまで以上に考えられている上に、デザインはとても洗練されていておしゃれです。
商用車でもより楽しく、そしてアクティブな趣味にもバッチリ使えるモデル。今回は、そんなN-VANに実際に試乗してみました。
文・写真/伊藤 梓
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4つグレードについて
インテリアについて
4つグレードについて
N-VANには、「G」「L」「+STYLE FUN」「+STYLE FUN・ターボ」4つのグレードがあります。今回試乗したのは、丸目のフルLEDヘッドライトが可愛らしくデザイン性の高い「+STYLE FUN」。
N-VANは軽商用車のカテゴリに属していますが、使い勝手が抜群なのはもちろん、ギア感のある素敵なデザインです。商用だけではなく、アクティブな趣味を持っている人でも、目一杯楽しめるところが、他のメーカーの軽商用車との違いではないかと思います。
もし、私が購入するとしたら、フルLEDヘッドライトが付いて、フロントフェイスが可愛くて愛着の持てる「+STYLE FUN」以上のグレードかな、と妄想。そして、もうひとつクルマ好きに朗報なのは、マニュアル車もしっかり用意されていること。
ターボ車にはこの6MTが設定されていないので、個人的な遊び車としては「+STYLE FUN」の6MTがベストモデルになりそうです。今回は、自分にもしっくり来そうなこの「+STYLE FUN」の6MTに試乗しました!
インテリアについて
乗り込んでみると、ミニカーをそのまま実物大にしたおもちゃのような雰囲気にワクワクします。まず、驚いたのはシート。運転席のシートは、「商用車としては普通のシートかな」と思ったのですが、助手席と後席のシートは、シートバックも座面も薄くてペラペラ。
それもそのはず、この助手席と後席は完全に折りたたんで、フルフラットにできる仕様になっているんです。この使い勝手ならこのシート形状は納得できますが、もし友達や家族を乗せた時に文句を言われても「そりゃそうだよね」と反論の余地がないくらい、簡易的なシートになっています。
もし、ひとりで使うより誰かを乗せるシーンが多いのであれば、このシートの掛け心地は実際に試した方がいいかもしれません。