さてこれから1ヶ月、どうなるかの仮説
世界との比較はもう無意味なんである。というのは勝利宣言をしたG7など先進国ではPCR検査も有料化され、米国は熱があったら3日休んでね、でおしまい。バカみたいに検査をしているのは中国だけです。
なので日本だけで推測します。
実はここ1週間ほど、新規陽性は増加してきている。
この理由はふたつあって、ひとつはオミクロンの変異株である。
コロナの感染拡大は、季節的要因でもなければ人流でもなく、ましてやマスクをするとかしないではなかった。単に競争力のある新しい変異株が出現すると波が来ていただけだ。そしていま、
アメリカでも
日本でも
オミクロンの変異株(青)である。マイナーチェンジ型と言っても良い。
ここしばらくコロナの感染が下火だったのは第6波の自然感染による抗体。そして高齢者を中心に2月あたりに打たれたブースターの影響もあった。厚労省のアドバイザリーボードのグタグタのデータは昨年の3月の人口を元にしており高齢者の非接種者数が実際より万単位で少なくなるため、報道されているように二回接種済みのほうが未接種より少し感染率が高いようになってしまったが、今年の人口で補正すると(5月現在)、感染防止効果は・・・
このようになる。この時点で若年層の2回接種でも半年以上経過し、高齢者は1年近く経過しているので感染防止効果はあるわけもない。3回接種でいうと65歳以上は3ヶ月経過。若年層はまだ打ったばかりである。この効果が綺麗にわかる。つまり感染防止効果はオミクロンにおいては
せいぜい2ヶ月はあるけどすぐに落ちる
ということ。感染防止効果を目的に打っても意味がないのです。年に6回も打ったら弊害の方がデカいでしょ。
で、いまは65歳以上の希望者に4回目を打っているが、ほとんどの人は回避して打たないので高齢者のブースターの感染防止効果はすでに切れているといっても良い。若年層に若干残っている程度かな。それがいままた感染拡大してきた理由だと思われます。しかしながら全く重症者がいないのは自然感染歴とワクチンの効果だと思われる。
リスクの高い高齢者はワクチンを3回も4回も打ち、それでも罹患して亡くなるのであればそれは申し訳ないがもう寿命です。それさえも許さず子供にマスクをさせてイベントを許さないというのは非人道的な仕業だと思う。第一それなら永遠に感染対策して経済を破壊し、円安とインフレで生活を破壊され続けなくてはいけない。
このオミクロン変異株のピークは?
仮にいま流行ってきたオミクロンの変異株が元祖オミクロンと同程度の感染力だとすると、前回同様ピークは7月末あたりになるはずです。参議院選挙は7月10日・・・・。経済界では岸田総理が参院選が終わったら経済を再開してくれるのではないか、入国制限を撤廃してくれるのではないかと期待していると思うが、岸田総理がいままでどおり感染拡大ガーという価値観であれば、選挙が終わったあとにピークが来るわけなので、GoToもなければ入国制限撤廃もマスク不要もあり得なくなる。
先進国はほぼコロナ終息宣言をしていまや誰も気にしていないのに、日本だけがいまだにコロナ規制を続けている。世界は呆れているわけでその証拠が
ほぼすべての外貨に対して日本円が売られている。
岸田総理はインフレをウクライナ侵攻のせいにしていたが、先進国は昨年にコロナ勝利宣言をしていて、好景気+インフレはウクライナのずーーーーーーーーーーっと前からです。岸田総理が「感染拡大キター」と騒いでまた規制をすればさらに円安。インフレ。
コロナ脳は「経済より命」というのが合い言葉だったが、すでに自然感染とワクチンが広がって感染してもほとんど誰も死ななくなっているコロナに過激に反応して、完全に日本が終わる未来が見えるのです。
願わくばオミクロンより早く感染拡大して参院選でええいえいおーの選挙事務所で一気に広がって岸田総理の支持率が下がっていただいたほうがよいのであるが、そんなことになったら誰も死なないのに支持率確保のために緊急事態宣言を出しかねない。ああ、本当に頭痛が痛い夏です。
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わたしと音喜多君、立憲の中谷さん、自民の藤末さんの新刊「日本沈没を食い止めろ!」がでました。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年6月24日の記事より転載させていただきました。
文・永江 一石/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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