ボリューミーな房掛け

アオイソメのように動きでアピールする虫エサに有効なのが房掛け。エサを3、4匹1本のハリに刺して、文字通りフサフサとエサの塊に見せます。

『虫エサ』の種類&代表的な付け方3選 使い分ければ釣果アップアオイソメの房掛け(撮影:TSURINEWS関西編集部 松村

刺してあるアオイソメがそれぞれ動くので、よりアピールしてくれるのが特徴で、ボリュームもあるため大きな魚の目を引いてくれます。

エサ持ちUPの効果も

房掛けにはエサ持ちがよくなる効果もあります。エサ取りの多い高水温期にも、1本のハリに1匹のエサが付いているのと違って、数多くのエサが付いているので、エサ取りが少々かじりにきても、海中で多少長くエサが持ちます。その間に本命がやってきてエサを食べてくれればOKというわけです。

【動画あり】アオイソメの水中での動き方 ハリへの付け方で変化!

ミックス刺しも有効

動きとニオイの両方でカレイなど大物を狙う方法が、アオイソメ+マムシを代表としたミックス刺し。2つが合体したようなエサになるので「アオマムシ」なんて呼ばれたりもします。

『虫エサ』の種類&代表的な付け方3選 使い分ければ釣果アップアオイソメ+マムシ(撮影:TSURINEWS関西編集部 松村

ミックス刺しの付け方

アオマムシの使い方は、キスなどの小型ターゲットよりもカレイ、チヌ、マダイなどの大物を狙う時に用いられるので、アオイソメは房掛けが基本です。

付け方はまず、マムシを2cmほどの長さにカットして丸々体内にハリを通してチモトからハリスにかけてたくし上げてしまいます(完全に通してしまう)。その先にアオイソメ3、4匹を房掛けにするとでき上がり。

ミックス刺しの利点

ミックス刺しはアオイソメの動きとマムシのニオイで魚にアピールするのが目的ではありますが、1回に使うマムシの量が少ないため、高価なマムシの消費を抑える役目も果たします。

実際、アオマムシの場合はエサ取りの猛攻に遭っても、軟らかなアオイソメばかりを取られて、マムシは残っていることも多々あります。マムシが残っていればカレイなどの本命も食ってくるので、エサ交換の時もアオイソメを追加するだけで再投入が可能になるというわけです。

虫エサの使い分け方

カレイやアイナメ、スズキといった中~大型魚を狙う場合、2本針の仕掛けであれば1本をアピール重視のエサで房掛け。1本をニオイ重視のエサで1匹掛けといったような使い分けも有効です。

また、マムシなどの高価なエサを使う場合は、潮が止まっている時や日中の時合いが外れた時などには安価なアオイソメを使って海の状況を探り、早朝の時合いなど、ここぞという時にマムシを投入する……といった人も多いと思います。

小型魚を狙う際の使い分け

キスやハゼなど口が細い小型魚を投げ釣りで狙う場合は、より吸い込みやすくする工夫が必要です。手持ちの竿で引き釣りなどをする場合は、吸い込まれやすい細くて軟らかいイシゴカイやアオイソメを、魚のサイズに合わせて長さを調整しながら使います。

『虫エサ』の種類&代表的な付け方3選 使い分ければ釣果アップ良型キス狙いなら小型のイシゴカイは1匹刺しも使う(撮影:TSURINEWS関西編集部 松村

キスであれば夏の数釣りなら1cmほどにカットして付け、秋のサイズがいいキスなら3、4cmほどにカットする……といった具合です。もっと大型のキスやハゼを置き竿でじっくり狙う場合は、タラシも長くし少し太めのエサをつけるといったように使い分けしてみましょう。