鈴木優磨(鹿島アントラーズ)

森保一監督になって以降、日本代表メンバー発表のたび招集されるか否かの話題を集めていた鹿島アントラーズのFW鈴木優磨。一部で噂されたSNSでの言動による森保監督との確執の真偽は不明だが、W杯メンバーにはとうとう選ばれずに終わった。

ピッチ内外の言動が注目されることも多いが、プレーは献身的かつ器用な選手である鈴木。前線での守備はもちろん、下がって受けたりサイドに流れたりといった展開に貢献する姿も鹿島ではよく見られる。

ベルギーでの武者修行を経て鹿島に戻った今2022シーズン。FW上田綺世(サークル・ブルッヘ)の海外挑戦やシーズン途中での監督交代など、落ち着かないチーム状態の中でも中心選手として献身的にプレーし続けた。その証拠にリーグトップの9アシストをマ―クしている。

残念ながらカタールの地で輝く姿は見られないが、現在26歳とまだまだ次も期待できるだけに、今後のプレーにも大きな期待が寄せられることだろう。

川崎フロンターレ MF脇坂泰斗 写真:Getty Images

脇坂泰斗(川崎フロンターレ)

今2022シーズンより、川崎のレジェンドであるMF中村憲剛(2020年引退)がつけていた背番号「14」を継承したMF脇坂泰斗。クラブを連覇に導くことは叶わなかったが、5ゴール9アシストと背番号に恥じない活躍を見せてくれた。

昨今の川崎は、主力選手が相次いで海外移籍を果たしている。そんな中でも安定した強さを維持できているのは、脇坂をはじめクラブに残る選手たちが軸となり、新戦力との融合を図れていることが大きい。カタールW杯本大会に臨むメンバーには、現在でも同じ川崎に属するDF山根視来のほか、元川崎という意味では田中碧、三笘薫らもおり、脇坂も招集されればチームへの順応が早いであろうことは容易に想像できる。

27歳という脂の乗っているこの時期にW杯に出たい気持ちはもちろん高いだろう。しかし、決して今後も招集されないと決まったわけではない。近年日本のサッカーを牽引するクラブの主軸選手として、今後の去就も含めて注目の選手であることは間違いない。


横浜F・マリノス FW西村拓真 写真:Getty Images

西村拓真(横浜F・マリノス)

今年初めて日本代表に選出された横浜F・マリノスのFW西村拓真。残念ながらW杯本大会メンバーからは落選となった。横浜FMへは今季からの加入だが、早い段階でフィットし優勝の立役者になっている。

最前線ではなくトップ下の位置での起用が多かったが、やはり持ち味の得点力は変わらず自身としても久々の2桁10ゴールを挙げた。特にJ1最終節の神戸戦(11月5日)では、決勝点にもなる勝ち越しゴールを決めており勝負強さも見せている。

カタールW杯のグループリーグでは、これまでのアジアでの戦いとは異なり少ないチャンスを生かせるかが勝負になるだろう。そんな中で、西村の優れた得点感覚と勝負強さが必要になる場面も十分考えられるのではないだろうか。


湘南ベルマーレ FW町野修斗 写真:Getty Images