上川総合振興局エリアの魅力

上川総合振興局エリアでは、豊かな自然を背景に産業が営まれています。 特に農業は各市町村が様々な作物を育てており、その作物を利用した特産品の生産も行われています。

一方で旭川の旭山動物園や富良野のラベンダー畑など国内外で知名度の高い観光地がエリア内に多数あるため観光業も盛ん。 大雪山系をはじめとした山々への登山やカヌーなどのアウトドアスポーツにウィンタースポーツなどアクティブな体験を楽しむこともできます。

またエリア内に北海道第2の都市、旭川市があるため商業施設などの都市機能も充実していて都心部からの移住のハードルは低いと言えるかもしれません。

東京、名古屋との直行便が就航している旭川空港があったり、JRの廃線路線が増える中でも旭川を起点として鉄道路線が多く残っているため交通の便が比較的いい点も魅力です。 北海道の大自然を堪能しつつ、都市生活も捨てがたいという人にはうってつけのエリアと言えるでしょう。

国盗り合戦の覇者?勢力を拡大する上川エリア

上川総合振興局エリアは総面積は約10,619.20?。
十勝総合振興局、オホーツク総合振興局に次いで、北海道内第3位の面積を誇ります。
しかし、振興局制に移行する前の上川支庁時代、さらに歴史を遡って蝦夷地が北海道に名称を変えた明治の時代には上川総合振興局エリアは今のような広大な面積ではありませんでした。

1871年国郡制開始

かつては蝦夷地と呼ばれた土地に北海道という新たな名前がついた際、11の令制国(律令国)という行政区域が設置されました。
国はそれぞれ渡島国・後志国・胆振国・石狩国・天塩国・北見国・日高国・十勝国・釧路国・根室国・千島国という名称が付けられています。
渡島・後志・胆振・石狩・日高・十勝・釧路・根室は今でも振興局の名称として残っていますね。
一方で「上川」という名称は見当たりません。
地理的には石狩国、天塩国、胆振国の一部が今の上川総合振興局エリアにあたります。
つまり上川は当初存在しないエリアだったのです。

1897年支庁設置

1897年に国郡制と代わって支庁制が導入された時に石狩国の上川郡が上川支庁として独立します。
発足当初は当時の旭川村(現在の旭川市周辺)と周辺の村の6町村で構成されていて、範囲的には北が比布、南は美瑛という今とは比べものにならない小さなエリアでした。

急拡大期

ところが上川支庁発足後、上川支庁は周辺支庁から町や村をどんどん取り込んでいき巨大化していきます。
1899に空知支庁から当時、空知郡・富良野村と呼ばれた現在の富良野市一体のエリアが移管、増毛支庁から上川郡と呼ばれた現在の和寒町、剣淵町、下川町、士別市と名寄市の大部分を移管され、南北に面積を急拡大させます。 1901年には増毛支庁から中川郡と呼ばれた現在の美深町、音威子府村、中川町と名寄市の一部を移管され北に勢力を伸ばします。
1906年には室蘭支庁から占冠村を移管され、ほぼ現在の上川総合振興局エリアの原形を創り上げました。
1897年上川支庁発足当初から考えると総面積は倍以上に膨れ上がっています。

総合振興局制移行時

しばらく拡大の勢いが落ち着いていた上川エリアですが、2010年4月、支庁再編により振興局制に移行する際、空知支庁の幌加内町が上川総合振興局に編入されることになりました。
鉄道の廃線や道路整備の結果、幌加内町の生活経済圏が空知から上川(主に旭川市)に移ってきたためエリア変更となったようです。
約150年の間に拡大を続けてきた上川総合振興局エリア。
今後も住む人の生活の変化や交通網の変遷のよってまだまだ巨大化する可能性があるかもしれません。

北海道らしさを詰め込んだ上川総合振興局エリア

旭川市という北海道きっての都市と豊かな大自然を中心に観光、農業の分野で輝きを見せる上川総合振興局エリア。
観光目的の方にも、北海道ライフに挑戦したい方にも魅力的なエリアです。
観光・移住で興味のある方はぜひチェックしてみてください。

提供元・北海道そらマガジン

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