とにかく広くて市町村の数も多い北海道にはエリア分けの仕方が多数あり、その中の1つが行政区分である総合振興局・振興局によるエリア分けです。 今回は北海道内に14ある総合振興局、振興局の中から上川総合振興局の基本情報や魅力を紹介していきます。
目次
1 上川総合振興局エリアの基本情報
2 上川総合振興局の市町村
2.1 上川総合振興局管内のまち
3 上川総合振興局エリアの魅力
4 国盗り合戦の覇者?勢力を拡大する上川エリア
4.1 1871年国郡制開始
4.2 1897年支庁設置
4.3 急拡大期
4.4 総合振興局制移行時
5 北海道らしさを詰め込んだ上川総合振興局エリア
上川総合振興局エリアの基本情報
北海道のほぼ中央に位置する上川総合振興局エリアの総面積は約10,619.20、人口は474,399人(2022年8月31日 住民基本台帳)です。
1つのエリアで岐阜県(10,621)とほぼ同じ面積となっています。
地図上で見ると北海道内陸部で南北に細長く位置しており、盆地のため夏は暑く、冬は非常に寒いエリアです。
人口は札幌を有する石狩振興局に次いで第2位。
これは札幌市に次ぐ人口を誇る北海道第2の都市・旭川市が上川総合振興局管内にあるためです。
旭川市の人口は325,360人(2022年9月1日 住民基本台帳))となっており、上川総合振興局エリア内の実に約70%の人が旭川市に居住していることになります。
以前はエリア内の豊かな資源を生かして林業や鉱山開発が行われていましたが、今ではその多くが衰退。
一方で農業の面を見ると稲作や野菜作りに力を入れている北海道きっての食料王国となっており、商業集積が進む旭川市を中心にエリア内の活性化に努めています。
上川総合振興局の市町村
上川総合振興局エリアには4市、17町、2村、計23のまちがあります。 管内の23のまちと各市町の特徴を紹介します。
上川総合振興局管内のまち
・旭川市…北海道第2の都市。動物園にラーメンに大自然もありで話題に事欠かない
・士別市…根室に同じ読みの「標津町」があるため「さむらいしべつ」と呼ばれることも
・名寄市…ダイヤモンドダストがまちの名物。もち米の有数の産地
・富良野市…北海道のほぼ中央に位置する「北海道のへそ」、言わずと知れた観光地
・鷹栖町…野菜の生産に力をいれており、高級トマトジュースが有名
・東神楽町…花きの生産が有名。旭川空港があるのはこのまち
・当麻町…ブランドすいかの「でんすけすいか」の生産地として名を馳せる
・比布町…エレキバンで全国に知れ渡った、いちご生産が有名
・愛別町…きのこ生産が盛ん。北海道が誇るきのこの里
・上川町…大雪山連峰の麓に位置し、層雲峡をはじめ3つの温泉がある
・東川町…写真によるまちおこしを進めていてオシャレな雰囲気
・美瑛町…広大な農地が美しい景観を生む丘の町
・上富良野町…富良野4兄弟の一番北。観光はラベンダー推し
・中富良野町…上富良野と富良野の間に挟まる。町のキャラクターはラベンダーの妖精
・南富良野町…町内かなやま湖をバックに咲くラベンダーは絶景
・占冠村…トマムが有名。人口約1,200人に対し年間約48万人の観光客が来る(2018年)
・和寒町…玉入れの聖地わっさむとして1996年から全日本玉入れ選手権を開催中
・剣淵町…「絵本の里」として絵本によるまちづくりを目指す
・下川町…面積644.2k㎡ で東京23区面積とほぼ同じ。町の約9割は森林
・美深町…チョウザメ養殖に力を入れており、キャビアの製品化にも成功
・音威子府村…道内で最も人口が少ないまち(2020年国勢調査)
・中川町…アンモナイトや恐竜の化石が発掘される
・幌加内町…そばの作付面積日本一