大手キャリアが提供するahamo、povo2.0、LINEMOって何なの?

ここまでの説明で、何となくMNO(大手キャリア)とMVNO(格安SIM)の違いはお分かりいただけたと思います。

しかし、ドコモは「ahamo(アハモ)」、au(KDDI)は「povo2.0(ポヴォ)」、ソフトバンクは「LINEMO(ラインモ)」という格安なプランを提供していますが、これはいったい何なのでしょうか?

ahamo、povo2.0、LINEMOは、いずれも店頭でのフルサービスを提供しない代わりに、月額料金を安くする「格安プラン」のブランド名になります。

価格は格安SIM並に安いのですが、いずれも自社回線を利用するためMVNOとは言えず、あくまでもMNOサービスの一種と考えてよいでしょう。

なお、現在ahamoはドコモショップでの有償サポート(3,300円)を受けることも可能となっています。

「MVNO」と「MNO」の違いって何? 格安SIMへの乗り換えで覚えておきたい基礎用語
(画像=ahamo、povo2.0、LINEMOはあくまでも大手キャリアの格安プランという位置づけで、基本的に店頭でのサポートは受けられない。ahamoではドコモショップでも申し込めるが、あくまでも、Web申し込をサポートする有償サービスが受けられるだけだ、『オトナライフ』より 引用)
「MVNO」と「MNO」の違いって何? 格安SIMへの乗り換えで覚えておきたい基礎用語
(画像=ドコモショップでは、ahamoやエコノミーMVNOなども扱っており、さまざまなサービスを選択できるようになっている(筆者撮影)、『オトナライフ』より 引用)

Y!mobileやUQ mobileは何なの?

ソフトバンクグループには「Y!moble(ワイモバイル)」、auには「UQ mobile(ユーキューモバイル)」というサブブランドがあります。

まず、Y!mobileはウィルコムとイーモバイルが合併して生まれた会社で、現在はソフトバンクグループの一部として営業しています。

Y!mobileはソフトバンク回線を利用しているので、MVNOではなくMNOという扱いになります。最近はソフトバンクと店舗を共有しているのをよく見かけますよね。

もちろん、ソフトバンクの格安プランLINEMOと違ってY!mobileは店頭で申し込みできるのが特徴です。

「MVNO」と「MNO」の違いって何? 格安SIMへの乗り換えで覚えておきたい基礎用語
(画像=最近はソフトバンクとY!mobileの両方を扱うショップが増えている。ただし、LINEMOの申し込みはできない(筆者撮影)、『オトナライフ』より 引用)

また、UQ mobileのほうはUQコミュニケーションズというKDDIグループの会社が運営していますが、もともとWiMAXという独自回線を提供するMNOでした。

現在は、au回線を利用するサブブランドとして位置づけられており、こちらのサービスはMVNOという扱いになります。

最近、UQ mobileはauと店舗を共有している場合もありますが、格安プランのpovo2.0と違い、UQ mobileは店頭で申し込むことができます。

「MVNO」と「MNO」の違いって何? 格安SIMへの乗り換えで覚えておきたい基礎用語
(画像=最近はauとUQ mobileの両方を扱うショップも見かけるようになった。ただし、povo2.0は申し込めない(筆者撮影)、『オトナライフ』より 引用)