預金は元本割れがない点で安心だが、超低金利の今は銀行の預金口座にお金を預けっぱなしだと不利益を被ることも多い。

そこでこの記事では、銀行預金における3つのNG行為をご紹介する。

普通預金口座にお金を預けっぱなしにする

銀行の金利は今でこそゼロに等しいが、過去には5%以上の利息がもらえる時代もあった。銀行に預けるだけでお金が増えるのだから、その時代ならリスクを取って資産運用する必要性は、今ほどはなかったかもしれない。しかし、バブル経済崩壊以降は低金利が定着し、ただお金を預けているだけでは増えなくなってしまった。

預貯金でお金が増えない以上、お金を増やすためには資産運用が必要になる。副業などで収入を増やす方法もあるが、そのお金を利息のつかない預貯金に置いておくのはもったいない。

メガバンクの定期預金にお金を預ける

定期預金とは、期日まで出金できない代わりに普通預金よりも高い金利が設定される預金のこと。中途で解約するとかえって金利が下がってしまう。しかし、預金残高に余裕があり途中解約の可能性がないのなら、すぐに動かさなくていい金額を定期預金に回すことで普通預金よりも多くの利息を得られる。

ただし、三井住友銀行や三菱UFJ銀行、みずほ銀行といった3大メガバンクの定期預金金利は0.002%と非常に低い。

そこで注目したいのが、ネット専業銀行や地方銀行・信用金庫のネット専用支店の定期預金だ。それらの金融機関では、メガバンクよりもはるかに高金利の定期預金を提供していることがあり、100倍以上の利息を受け取れることがある。

預金口座を長期間放置する

長期間(10年以上)入出金等がない状態で預金口座を放置すると休眠口座となり、通常の方法では預金を引きだせなくなる。その状態をさらに放置すると、休眠預金等活用法に基づき預金が消滅する恐れもある。

そうなる前に、口座の所有者は以下の対応を行う必要がある。

休眠口座になる直前に行うべき対応

通常、金融機関は動きがない口座が休眠口座になる直前に、口座の所有者にその旨を連絡して解約などの手続きを求める。それに応じて口座の所有者が所定の手続きを行えば、自分の口座を休眠口座にせずに済む。

休眠口座になった後に行うべき対応

金融機関に氏名や住所変更の届出をしないまま口座を放置した場合、金融機関からの連絡は届かない。その場合は、知らないうちに自分の口座が休眠口座になる可能性が高い。

ただ、口座がある金融機関で所定の手続きを行えば預金が全額払い戻される可能性が高いので、口座の放置に気づいた時点ですぐ金融機関に連絡しよう。

余裕資金があるなら投資も検討しよう

昔と異なり、超低金利の今は預金だけでは財産を増やせない。そのことを念頭に置き、預金と投資をバランスよく組み合わせて財産を増やしていくのがベストだ。

もちろん、元本割れがない預金である程度まとまった貯蓄を作るのが先決だが、お金に余裕ができたら投資も並行して行い、自らの財産を増やしていこう。

文・MONEY TIMES編集部