コロナの影響や友達がいない、お金がないなどの悲しい理由で旅行に行けない人に向け、家にいながら旅行気分が味わえる、ご当地インスタントラーメンをご紹介。前回は北海道の味噌ラーメン編を行った。そして第2回となる今回は日本列島最北の青森県。ではさっそく青森のご当地インスタントラーメンを実食し、その魅力をつたえよう。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第2回は“青森県編”
(画像=青森さらの名店とご当地珍の味が3品、『BCN+R』より引用)

しじみのエキスがじんわり美味い塩ラーメン

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第2回は“青森県編”
(画像=藤原製麺「青森蜆ラーメン塩味ねぶた柄」210円、『BCN+R』より引用)

まず、いただいたのは、青森の隠れた名物であるしじみのエキスが入ったその名もずばりの「蜆ラーメン 塩味」。ねぶた祭りっぽいパッケージもなかなかの迫力だ。麺は黄色がかった熟成乾燥麺で、シンプルに液体スープの小袋が一つだけ入っている。お湯で麺を茹でること7分。鍋にスープを投入すると、しじみのいい香りが立ち込めた。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第2回は“青森県編”
(画像=完成したラーメンがこちら。麺はほぼストレートの細麺、『BCN+R』より引用)
ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第2回は“青森県編”
(画像=スープが一般的なインスタントラーメンよりも澄んでいる、『BCN+R』より引用)

スープからいただくと、うおー!地味深いしじみの味わいが口いっぱいに広がる。半透明の美しいスープに感無量。これはかなりのクオリティーだ。そして麺にもこのしじみ味がしっかり絡んで、うん、美味い!コンビニなどでは煮干し味や豚骨魚介なんかはよく見かけるが、ぜひとも濃厚しじみ味もお馴染みメンバーに加えていただきたい!…なんて考えているうちに、さくっと完食。あまりにもスルッとなくなるので、育ち盛りには少し物足りないかも?ということで、総評はこちら。

ご当地感 ★★★★
麺の個性 ★★
スープの個性 ★★★★
お土産力 ★★★

ねぶた祭りのパッケージや青森の裏名物しじみ出汁で、ご当地感は高得点。スープもインスタントラーメンの中ではなかなか珍しくクオリティーも高かった。ただ麺にそれほど強い個性はなく、全体的にやさしすぎる印象もあってお土産力は普通という感じ。値段が上がっても、具材にしじみを付けるなど工夫があるとお土産力も高得点だっただろう。

青森で人気を誇る名店の味。その名も「デス煮干し」

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第2回は“青森県編”
(画像=ノリット・ジャポン「名店の一杯麺やゼットン」349円、『BCN+R』より引用)

次にいただいたのは、青森県青森市で10年以上絶大なる支持を得ているお店、麺やゼットンのインスタントラーメン。絶豚と書いてゼットンと読ませていることからも濃厚な豚骨を想像させられるが、バリバリの煮干し系。さらにこちらの商品は中でも強力な「デス煮干し」というメニューの再現だという。袋を開けると、なかなかボリューミーなストレート麺とドスンと重たい液体スープが登場した。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第2回は“青森県編”
(画像=液体スープを入れると、かなり粘度の高い物体がボトリと落ちる、『BCN+R』より引用)
ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第2回は“青森県編”
(画像=完成したラーメンがこちら。太麺と茶色のスープが特徴、『BCN+R』より引用)

茹で上がった麺に液体スープをかけると、おー、想像以上のドロドロさ。さすが「デス」です。しっかり混ぜて器に入れてもまだドロリとしている。ではスープからズズズといただくと、わー、これはかなりのガッツリ煮干し。旨味、香ばしさ、海の香りが鼻を突き抜ける。お次はパンチのある太麺をズババパ!おう!やっぱ煮干し!筆者的には大好物の味わい。しかし煮干しが苦手な人にはちょいとキツいレベル。ボリューム感もしっかりあって美味しいけど、人を選びそうな気もする。ということで総評はこちら。

ご当地感 ★★★★
麺の個性 ★★★
スープの個性 ★★★★
お土産力 ★★

青森の名店の味ということでご当地感は高得点。さらに、ここまでの煮干し味はインスタントラーメンではなかなかないし、太いストレート麺も個性的なので得点高し。しかし、お土産となると大人から子供まで、みんなが美味しくいただける必要があるので、ちょいと伸び悩んだ印象。筆者はもらうと大喜びですが。