SNSでなぜ「心理的安全性」が必要なのか

インターネットの普及により、私たちはSNSを通して世界中の人々と交流できるようになったものの、残念ながらSNSの誹謗中傷をきっかけとしたトラブルや悲しいニュースは後を絶ちません。

ただ、近年は国内・国外において誹謗中傷への対策が進んでおり、SNSの心理的安全性が確保されつつあります。たとえば英語圏では、TikTokやTwitterで動画やツイートを投稿する前にAIが投稿内容を確認し、誹謗中傷と判断した場合に「本当に投稿していいですか?」とアラートを出すといった、誹謗中傷の対策を実施しています。

また、最近日本で使えるようになったTwitterの「コミュニティ機能」でも誹謗中傷の対策が行われています。コミュニティ機能は、フォロワー全員ではなく、コミュニティに参加しているメンバーだけに向けてツイートできる機能です。

コミュニティ作成時は、コミュニティ専用のルールを設定することが可能で、参加希望者はルールに同意をしないと参加できない仕組みとなっています。

また、Twitter側がコミュニティの安全を保つために「問題が生じる可能性のあるコミュニティを事前に特定する方法」「新しい報告フロー」を開発するといった取り組みを行うようです(Twitter公式ブログ)。

このようなコミュニティ内ルールの整備や誹謗中傷対策により、トラブル防止のほか、“自分の発言が否定されない”という共通認識が生まれ、誹謗中傷を恐れて控えられていた「素直な意見」の増加が期待できます。

コミュニティの参加者には「コミュニケーションの質の向上」「居心地がよくなる」「長期的なコミュニティ活動が期待できる」などのメリットがあります。

そのほか、企業が商業用コミュニティを作成し、顧客から率直な意見や感想を得るといった使い方ができそうです。

通常のSNSとは違った新しいコミュニティ設計

ここまで他社SNSについて紹介してきましたが、現在当社はSNSを制作中で、年内にはコミュニティカスタマイズSNS「WeClip」のiOSアプリをリリースする予定です。

WeClipは、誰もがコミュニティを作成できるSNS。タップやスワイプで投稿、チャット、アルバムやバナーなど、ウィジェットを選択して自由にデザインできます。数名の個人利用から大人数のビジネス利用まで幅広い利用を想定しています。

WeClipには通常SNSにある2つのものが存在しません。1つ目は「個人フォロー」です。WeClipはコミュニティ自体をフォローする仕様なので、個人にフォロワーがつきません。

従来のSNSでは同じ発言をしても、よりフォロワーの多いアカウントへのリアクションが大きいといった、フォロワー数によって発言力や影響力に差がつきやすくなる傾向がありました。

「フォロワー数=自身のレベル」という認識が定着している中、WeClipでは個人フォローをなくして個人のフォロワー数を表示しないようにすることで、途中からコミュニティに参加する人が発言しやすい環境を作ります。

2つ目は「DM」です。誹謗中傷やトラブルはDMがきっかけになることが多いため、WeClipでは個人間のメッセージ送信機能をなくしています。

また、複数のコミュニティ管理者が公開スペースで投稿を削除したり、不適切な発言をするユーザーをコミュニティから退出させたりするなど、ユーザー同士でコミュニティを守れる仕組みを用意。もちろん、スタッフによるパトロールは随時行います。