視聴率の種類
視聴率調査には次の2種類が挙げられます。
・ 世帯視聴率
・ 個人視聴率
世帯視聴率
世帯視聴率はテレビを所有している世帯に対して、番組を視聴している割合を出すことです。一般的に視聴率というとこの世帯視聴率が対象です。対象となる世帯は決まっており、対象となっている世帯が見た番組によって視聴率が決まります。
個人視聴率
個人視聴率は世帯において4歳以上の家族が対象であり、それぞれの家族がどれくらいの間テレビを視聴したかを表します。年齢や性別など細かく対象を設定するため、主にマーケティングにおいて活用されています。現在さまざまな媒体において番組を閲覧できることから、今後はさらに視聴者一人ひとりのニーズを満たすことが求められます。
そのため個人視聴率の重要度が上がっていくことでしょう。さらに、少子化の影響もあり、家族そろって同じ番組を見る可能性が減ることも個人視聴率が求められる要因です。
視聴率の測定の仕方とは
視聴率の測定の仕方ですが、従来の方法があります。しかし、近年ではそれ以外にさまざまな測定方法を導入してより詳細な視聴率を出しています。
従来の方法とは
1962年から、ビデオリサーチとよばれる調査会社が長らく調査をしてきました。もともと、関東や関西といった人口の多い地域は多めの世帯数、人口の少ない地域は少数の世帯が調査対象です。2021年10月現在において10,700世帯となっています。
しかし、家族揃って1つの番組を見ている割合は以前と比べて少なくなっており、これまでと同じ測定方法が必ず正確だとは限りません。そのため、現在ではさまざまな測定方法が導入されています。主な方法はこのあとに説明していきます。
日記式アンケート
日記式アンケートとは、調査票を使って5分刻みに個人個人に対してアンケートをおこないます。このあと説明する2つの種類とは異なり、人は手作業で測定を行うのが特徴です。視聴率はシステムや機械を使うことが一般的であるのに対して、珍しい計測方法といえます。ただ数値を出すだけでなく、視聴者の具体的な感想を集められるのです。
オンラインメータシステム
対象となる家庭が所有しているテレビに、測定する機械を取り付けるだけで、計測をしている時間にどのような番組を見ているかを調べられます。この方法で世帯視聴率を調べることが一般的です。
ピープルメーターシステム方式
オンラインメータと比較して、ピープルメーターは個人においての視聴率を出します。リモコンボタンをあらかじめそれぞれの住宅に設置しており、家族一人ひとり異なるボタンがあることから、誰が何時にどの番組を見たのかを調べることが可能です。