熱狂的ファンの「アンバサダーコミュニティ」を新たに創設
日本上陸10周年を迎えた同社がこの先10年を見越して新たに創設したのが、これまで活躍してもらったアンバサダーや部長のコミュニティとなる「ファミリエ」だ。メンバー全員が子どもを育てるママで構成され、子どもの年齢は、下は2歳、上は中学生だという。月に4~5回と足繁く店舗に通う熱烈なファンで、東京・千葉・神奈川のほか、名古屋、京都、大阪、福岡など幅広いエリアから集う。

実際にファミリエのメンバーとして活動する千葉県在住の近藤尚美さんは、「一緒にパーティーやイベントで活動したり、いろいろなアイデアや楽しみを共有することで、たくさんの人とつながりをもてる!と思ったことがパーティー部に入ったきっかけ」とした上で、「今では、季節のパーティーやイベントの装飾から参加したり、インスタライブでパーティーコーディネートを紹介したりストアのディスプレイなどもしている」と語る。また、東京都在住の鈴木さやかさんは、「ペーパーナプキンがアクセサリーや文具になったり、お花や見せる収納に変わったりと、そんな使い方があったのか!と思わせてくれるところが楽しく、自分のプラスになっている」と活動の魅力について話す。
「ファミリエ」はデンマーク語で「家族」という意味。山中氏は、「ファミリエの皆さんはあくまでも一般の方。居心地がいい距離感で、ゆるくつながり、わたしたちと一緒にフライングタイガーのことを考え、一緒に発信していけたらと考えている」と語る。
いわゆるインフルエンサー的役割でフォロワー数を増やすことが目的ではなく、同社の情報を広く伝えることで熱烈なファンを一人でも多く増やすことを目指す。「まだまだ、フライングタイガーを好きな人はたくさんいるはずで、多くのファンの皆さんに『好き』をどんどん発信していってもらいたい、というのが私たちの想い」(山中氏)
来年度は新たなファミリエメンバーを公募し、一人ひとりの名前を出してともに活動の幅を拡げていく予定だ。フライングタイガーの熱狂的なファンづくりの取り組みは、この先もますます進化していく。
提供元・DCSオンライン
【関連記事】
・「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
・ユニクロがデジタル人材に最大年収10億円を払う理由と時代遅れのKPIが余剰在庫を量産する事実
・1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
・全85アカウントでスタッフが顧客と「1対1」でつながる 三越伊勢丹のSNS活用戦略とは
・キーワードは“背徳感” ベーカリー部門でもヒットの予感「ルーサーバーガー」と「マヌルパン」