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 巾着のかたちをした曼珠沙華の名所
  曼珠沙華×古民家のコラボも

 巾着のかたちをした曼珠沙華の名所

【行ったつもりシリーズ】埼玉県の飯能・日高エリアをサイクリング<1>500万本の曼珠沙華が咲く巾着田へ
(画像=巾着田曼珠沙華公園へ。高麗川沿いの曼珠沙華が密生しているエリアは、この時期のみ入場料500円(撮影:光石 達哉),『mimiyori』より 引用)

神社を出て南西へ2㎞ほど進み、曼珠沙華で有名な巾着田に向かう。県道に出ると、車がまったく動かないほどの渋滞。この日は平日だったけど、多くの観光客が訪れているようだ。駐車場もいっぱいだったが、幸い自転車は園内に入ることができた。

【行ったつもりシリーズ】埼玉県の飯能・日高エリアをサイクリング<1>500万本の曼珠沙華が咲く巾着田へ
(画像=曼珠沙華の“赤い絨毯”。スマホのカメラの色補正がバグって再現できないほど(なのでPCでちょっといじった)、鮮やかな赤が一面に広がる(撮影:光石 達哉),『mimiyori』より 引用)

巾着田とはちょっと変わった名前だが、高麗川がグネグネと蛇行している様子が近くにある日和田山から眺めると巾着のようなかたちに見えることからその名がついたそうだ。地図で見ると「Ω(オメガ)」を逆さまにしたようなかたちで、これほど曲がりくねった川は自然に、または人工的に流れを真っすぐに変えられそうだが、そうはなっていないようだ。以前、花の時期じゃない時に来たときは巾着のかたちに沿って自転車で一周できたが、この日は人が多くては入れなかった。

【行ったつもりシリーズ】埼玉県の飯能・日高エリアをサイクリング<1>500万本の曼珠沙華が咲く巾着田へ
(画像=彼岸花とも呼ばれる曼珠沙華。彼岸=あの世、を意味するからか、近寄ってみると花びらがちょっと不気味(撮影:光石 達哉),『mimiyori』より 引用)

この巾着田が曼珠沙華の名所となったのは、いわば偶然の産物だそうだ。昭和40年代に当時の日高町が藪や竹林に覆われた巾着田を整地したところ、9月になって一斉に曼珠沙華が咲くようになったとのこと。河川の増水等で流れてきた球根が根付いたと考えられているという。過去2年はコロナ禍で人の密集を防ぐため、花の株を切り取っていたとのことだが、今年は巾着田曼珠沙華まつりが再開され、出店なども出ている。

【行ったつもりシリーズ】埼玉県の飯能・日高エリアをサイクリング<1>500万本の曼珠沙華が咲く巾着田へ
(画像=巾着田の中の水車小屋。今回は見落としていたが、3年前にここを訪れたときの写真。巾着田というだけあって、水田もある(撮影:光石 達哉),『mimiyori』より 引用)

曼珠沙華は彼岸花とも呼ばれるように、9月下旬の秋のお彼岸ごろが見ごろ。この日は公園の入り口に五分先との看板が出ていたが、真っ赤に咲き誇るさまはすでに見ごたえ十分だった。

  曼珠沙華×古民家のコラボも

【行ったつもりシリーズ】埼玉県の飯能・日高エリアをサイクリング<1>500万本の曼珠沙華が咲く巾着田へ
(画像=巾着田の目の前にある高麗郷古民家(旧新井家住宅)。かなり大きな古民家で母屋のほかに客殿や納屋などがある(撮影:光石 達哉),『mimiyori』より 引用)

高麗川沿いの一部エリアは曼珠沙華まつりの時期だけ入場料500円が必要で、その中は言い尽くされているけど赤い絨毯のように曼珠沙華が一面を埋め尽くしている。とはいえ、外からもそれなりに楽しめる。年によっては10月半ばまで咲いているし、春は桜や菜の花、夏はガクアジサイ、秋は他にもコスモスやソバの花も見られるという。電車でも西部池袋線・高麗駅から徒歩15分ほどでアクセスできる。

【行ったつもりシリーズ】埼玉県の飯能・日高エリアをサイクリング<1>500万本の曼珠沙華が咲く巾着田へ
(画像=高麗郷古民家の入り口では、曼珠沙華とコスモスが共演していた(撮影:光石 達哉),『mimiyori』より 引用)

巾着田の向かいにかなり立派な古民家があるので、ちょっとだけ見学。ここは高麗郷古民家(旧新井家住宅)といって、江戸末期~明治時代前半に建てられた主屋を中心に客殿や納屋などが建っていて、ここも国の登録有形文化財となっている。ひとつひとつの部屋も広くて、かなりの有力者の屋敷だったのだろう。

次回は飯能・日高へのサイクリングの後編。鉄腕アトム像やもうひとつのムーミン谷を訪ねる。

(光石 達哉)

提供元・mimiyori

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