月々の携帯料金を負担に感じている人におすすめなのが、大手通信会社に比べて料金を安く抑えられる格安スマホ(SIM)だ。大手通信会社のサービスとは何が違うのか、おすすめの格安スマホ会社はどこか、などここで解説する。
料金がグッと安くなる「格安スマホ」にはデメリットも
ここでいう「格安スマホ」とは、スマホ端末本体のことではなく手持ちのスマホに挿入することで格安スマホとして利用できるSIMカードのことをいう。こうしたSIMカードを発行する会社はMVNO(仮想移動体通信事業者)と総称され、大手通信会社(docomo・au・SoftBank)の回線を借りてサービスを提供しているため、サービスエリアの点でも不安はない。
また、MNPによる乗り換えが可能なので、これまで使ってきた携帯番号をそのまま利用することもできる。ただし、格安スマホ(SIM)を使えないスマホ端末もあるので、申し込み前に各MVNO事業者の公式サイトでサービス対応スマホの一覧を確認したい。
格安スマホのデメリットは?
大手通信会社のメールアドレスは引き継げないので、そうしたアドレスを使っている場合は、事前にフリーメールのアカウントを取得し、各種の登録変更やアドレス帳の移行などの手間をかける必要がある。
また、料金支払いはクレジットカード払いのみということも多いので、事前に支払い方法を確認しておきたい。
回線別おすすめ格安スマホ
では、利用できる大手通信会社の回線別に、評価の高い格安スマホを紹介しよう。
OCNモバイルONE(docomo回線)
NTTコミュニケーションズが提供するOCNモバイルONEは、docomo回線を利用できる格安スマホだ。
初期費用として必要なのは、初期手数料3,000円(税別)とSIMカード手配料394円(税別)。通話・SMS・ネット利用ができるSIMカードは月間の通信容量に応じて月額基本料が次のように設定されている。
通信容量/コース名 | 月額料金(税別) | 無料通話 | OCN光モバイル割 |
---|---|---|---|
500MB/月コース | 500円 | 最大10分相当/月 | なし |
1GB/月コース | 700円 | なし | 毎月200円割引 |
3GB/月コース | 900円 | ||
6GB/月コース | 1,200円 | ||
10GB/月コース | 1,600円 |
表の右端の列にあるOCN光モバイル割とは、OCN光サービスとセットで利用すると毎月200円分が割引になる仕組み。最大5契約まで適用されるので、最大1,000円(税抜)まで割引可能だ。
国内通話料金は一部例外を除き10円(税抜)/30秒。10分以内の通話がかけ放題のオプション「10分かけ放題」と、通話料上位3番号が無料になるオプション「トップ3かけ放題」はそれぞれ月額850円(税抜)。そうした制限のない「完全かけ放題」は月額1,300円(税抜)となる。
ネット利用は最小限で簡単な電話連絡が主体の人なら、「500MB/月コース」+「10分かけ放題」で合計月額1,350円(税抜)での利用が可能。一方、ネット利用が多く、連絡は基本的にLINEなどで行う人なら「6GB/月コース」月額1,200円や「10GB/月コース」月額1,600円(税別)のみでの運用も可能だ。
povo2.0(au回線)
KDDIが提供するpovo2.0は、au回線を利用できる格安スマホだ。各種手続きやサポートはすべてオンラインのみとなり、店頭や電話でのサポートはない。
このpovo2.0で特徴的なのは、基本料金は0円でそこにトッピングと称するオプションを追加していく仕組みだ。トッピング無しの場合、国内通話料金は22円(税込)/30秒、通信容量は0GB(ただし最大128kbpsの低速通信は可能)となる。なお、180日間以上有料トッピングの利用がない場合は利用停止・契約解除になる場合がある。
トッピングについては以下のとおり。
トッピング名 | 料金(税込) |
---|---|
データ使い放題(24時間) | 330円/回 |
データ追加1GB(7日間) | 390円/回 |
データ追加3GB(30日間) | 990円/回 |
データ追加20GB(30日間) | 2,700円/回 |
データ追加60GB(90日間) | 6,490円/回 |
データ追加150GB(180日間) | 1万2,980円/回 |
5分以内通話かけ放題 | 550円/月 |
通話かけ放題 | 1,650円/月 |
他社格安スマホと比較して料金に大きな差はないものの、自身のデータ通信量を把握・管理できる人なら、その時々のニーズに合わせてトッピングを設定することでお得に活用できそうだ。
また、何らかの理由で1~2ヵ月ほどスマホを使わないような場合に、コスト0円で最低限の機能を維持できるのも魅力となっている。
LINEMO(SoftBank回線)
SoftBankが提供するLINEMOは、SoftBank回線を利用できる格安スマホだ。契約や相談はオンラインのみとなり店頭・電話では対応していない。
料金プランは月額基本料900円(税別)の「ミニプラン(3GB)」と、月額基本料2,480円(税別)の「スマホプラン(20GB)」があり、いずれも国内通話料金は20円(税別)/30秒。1回5分以内の国内通話が無料になるオプション「通話準定額」は500円(税別)/月、かけ放題となるオプション「通話定額」は1,500円(税別)/月となる。
ただし、終了日未定のキャンペーンとして現在、契約から1年間、「通話準定額」は無料で、「通話定額」は月額1,000円(税別)で利用できる。
このLINEMOのほかにない特徴は、LINEアプリのトーク・音声通話・ビデオ電話のデータ消費分がカウントされないことだ。LINEのヘビーユーザーにとってメリットの大きい仕組みといっていいだろう。
格安スマホに乗り換える前にもう一度チェックを!
格安スマホに乗り換える際は、利用したいスマホ端末で利用可能かどうか、またサービスエリアなどを事前によく確認したい。基本的には、これまでのスマホと同じ回線を使えるサービスを選ぶとスムーズな移行となるだろう。
また、格安スマホ提供各社の公式サイトには料金シミュレーターが設置されていることがあるので、それを利用して移行後のおおよその料金を見積もっておくこともおすすめする。
文・モリソウイチロウ
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