今年の大阪湾はシオが好調でした。今後秋が深まるにつれブリ族が優勢の海にかわっていくと思われますが、いましばらくは期待できそうな釣況です。そこで今回はおいしいカンパチの見分け方を、今夏の釣況とともに奈良県中央卸売市場の丸中水産株式会社勤務の著者が紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)
カンパチの目利き
毎年、夏に釣れるのがカンパチの小型魚。関西では「シオ」と呼ばれるが、今年は数が多く2ケタ釣れる日も多かった。そんなカンパチだが、スーパーで売られているものには天然と養殖がある。
養殖カンパチ
養殖もののカンパチは年中売られているし、年中美味しさはかわらない。朝活〆されたものを納品するから、鮮度もかわらないことが多い。
購入する場合は1匹で買うことは少なく、刺し身用のサクで購入するのだが、部位によっておいしさが違う。カンパチ1匹は3枚おろしをして、真ん中の血合いを除き、背側と腹側に分けて(4分の1)それを売れやすい価格に切ってパックされていることが多い。
どの部位が一番美味しいかというと、腹側のカマ寄りだろう。養殖のブリに比べると、養殖カンパチのほうが脂の乗りはアッサリしているので、脂が好きならば腹側カマ寄りを選ぶ。
どう見分けるかは店員に聞くのもいいのだが、自分で選ぶのなら皮の色で選ぶ。背側は黒っぽい黄金色。腹側は白っぽい銀色なので皮をひいて(皮を取って)いても分かる。断面も背側は三角形で腹側は二等辺三角形になっている。
![プロが教える【カンパチの目利き】 2022年大阪湾のシオの釣況も紹介](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/10/e2d93a471afffa20b46f312e50774d69.jpg)
天然カンパチ
天然ものは10月位まで売られることが多い。サクで売られているものは少し赤っぽいし、必ずラベルに天然と書かれている。1mクラスのカンパチは何度か食べたが、40cmクラスのほうが美味しい。
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6月、7月の大阪湾のシオ
大阪湾でもツバス、ハマチ、シオと青物の回遊が続いている。6月29日はジギングでハマチとキビレ。関西空港橋脚の関空寄りP5で釣り上げた。この日は流れ藻もあり、掛かった藻の中からタツノオトシゴも出てきた。
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7月27日はノマセ釣りで、ハマチ。場所は泉南深日沖。サビキ釣りで釣った小アジをイケスに泳がせていたが、弱るのが早い。それでも4匹を釣り上げる。
サビキをしていたら、コロッケサイズのアオリが数匹泳いでいる。エギで釣ろうかとも思ったが、泉南の対岸の淡路島では胴長15cm以下のアオリイカは採捕しないルールなので釣り上げなかった。
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