イナダ釣りの魅力

イナダ釣りの魅力は釣ってよし食べてよしな点です。

釣り味

ワカシから成長した40cm超のイナダの引きは思いほか強烈です。さすが青物の代表格ブリの子魚であり、ウィリー2本バリに1kg級が一荷で掛かれば、ハリス切れが心配されるぐらいです。また、ブリの親戚みたいなカンパチも今年は特によく釣れており、カンパチもイナダ同様によく引きます。とにかく手軽に強い引きが楽しめる秋の季節ならではの釣ものです。

相模湾・東京湾のLTイナダ五目釣り入門 3つの釣り方を解説イナダ釣りでクーラー満タン(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

20本も釣れば、筆者は電動リールを使わない頑なさがあるため、腕はパンパン。ご近所、友人関係に配る分だけとし、余計に釣れたサカナ、小さめのものはリリースしています。

食味

青物でもあるため、筆者は釣れたら船上で血抜きをします。その上で帰宅後三枚におろして、当日食べる分、翌日以降食べる分と分類します。イナダは、当日から数日間では刺身、漬け丼、しゃぶしゃぶ(ブリしゃぶと同様)。ある期間保存してからは、煮魚、焼き物、アラ汁などでもおいしく召し上がれます。

好みになりますが、イナダ特有の味(酸味っぽいえぐ味)があり、血抜きを怠るとこれが気になる場合もあります。臭い消し、刺身の爽やかさを出すのに、レモン、かぼす、だいだいなどの柑橘類をまぶせることもお好みです。

刺身にしなかった分の身は、好みのタレ(しょうゆ、みりん、日本酒、砂糖など)で漬けた切り身で、それも漬け込んだ数日後がおいしく、その間、手がでそうになるのを我慢しつつ、漬かり具合を待って食べるのが楽しみです。

さらに余った身は、冷蔵庫で数日間保管後、しゃぶしゃぶに。ブリしゃぶの代用というより、ブリしゃぶと変わらない食感、食味なので、これから寒くなっていくところではおススメです。

我が家では、定番が煮魚で、1kg級のイナダの半身なら、ボリュームはかなりあり、しょうがを加えた煮汁で煮たイナダはステーキを食べたぐらいの満腹感と満足感!実に釣っても食べても楽しみなサカナです。

イナダのアタリ

どのサカナも食い気のたっているときと、そうでないときの違いは大きいですが、イナダの食いが立っているときは、泳層に入ったとたんコクン~グゥーンとロッドが海面にささります。シャクッているときでも、コクン~グゥーン~ガンガンガンといった感じが多いと思います。

相模湾・東京湾のLTイナダ五目釣り入門 3つの釣り方を解説ワラサも登場する(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

ライトタックルの細身軽量なロッドなので、イナダは底に向ってで突っ込み、ロッドが海面に向け突き刺さる状態となり、上げてくる途中から海面近くまでは太陽光なのか船影が見えてくるせいなのか、しだいに左右走るようになります。

食いが渋い時

一方、食いが渋いときは、意外にアタリも小さいこともあり、コツコツコツ……アジなどがアタッているような錯覚すら覚えることもあります。アタリも、コツッ、……コツッコツッと単発に近く、喰い込みが浅いようで、警戒感を感じられるようなアタリと思われます。そうした場合、喰い込むまで上下の泳層付近を丹念に誘いシャクッて、食い気を引き出すことも必要でしょう。

活きエサの場合

また、喰わせサビキや、泳がせでアタッくる場合は、エサの小魚がプルプルプルと逃げ惑う感じがロッドに伝わり出し、サカナがアタると、一瞬フワッフワッとした感じして、そこからグゥーン、ガンガンガン……と強烈な引きに変わっていきます。

たぶんフワッフワッ……というアタリは喰い上げや、同じ泳層で捕食しようとするときで、一気にグゥーン、ガンガンガンとくるときはサカナが上方から下に向かって食ってくるときと思われます。

ときには、イナダの兄貴分ワラサがアタッてくることもありますので気は抜けません。

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<永井英雄/TSURINEWSライター>

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