宮城県民の超ローカルフード「がんづき」

素朴な見た目が懐かしい、宮城県民のローカルフード「がんづき」をご存知でしょうか?

最近では家庭で作られることも少なくなってきたことから、若い世代の方々は知らない場合も多いかもしれませんが、筆者にとっては思い出深い郷土菓子のひとつです。

今回は、幻の食べ物となりつつある「がんづき」についてご紹介します。

郷土菓子「がんづき」の由来

がんづきは宮城県以外にも、岩手県の県南の地域で食べられる郷土菓子です。もちもちとした食感が特徴で腹持ちがいいので、昔から農作業の合間に食べられていたようです。

筆者も幼少の頃、祖母の作るがんづきを、田んぼ作業の休憩の際に食べるのが楽しみでした。「がんづき」は、漢字では「雁月」と書きます。

名前の由来は諸説ありますが、宮城県では丸い形と表面に散らす黒ごまが、満月に向かって飛ぶ雁(がん)のようだということから名付けられたと言われています。