爆発の原因は……意外なあれ

爆発の原因は、心臓に疾患のある人が体内に埋め込む「ペースメーカー」。これが入った遺体は、火葬中に爆音をあげて爆発するそうだ。その威力はすさまじく、肉片や小骨が驚くべき速さで飛び散り、炉の小窓の強化ガラスがひび割れてしまうほどだとか。

ペースメーカーが入っている遺体には何らかの印を付けて、担当職員が判別しやすいようにしている。しかしこの日は、何らかの手違いで遺体に印が付いていなかったため、あわや大惨事となる事件が勃発してしまったのだ。

火葬場は危険と隣り合わせ

すんでのところで失明を免れた職員は、この事件以来、ペースメーカーの印が入っていない遺体を担当する場合でも、保護メガネをかけて火葬を行うことを徹底しているそうだ。火葬場は危険と隣り合わせ。いつ、予想外の事態が起こるか分からない。今後、このような事件が再び起こらないようにするためにも、医療機関は死後ペースメーカーをできる限り抜去する、葬儀社はペースメーカーの有無を確認するなど、関係機関が連携を取る必要があるだろう。