不動産投資8つのメリット
ここまでは、不動産投資の失敗やデメリットとなり得るリスクとその対策を説明しました。
それらを踏まえた上で、以下の「不動産投資のメリット」を一つずつ確認していきましょう。
- 本業の収入の補てんになる
- 不動産投資の収入が私的年金代わりになる
- 生命保険効果がある
- 節税効果がある
- 相続対策になる
- インフレ対策になる
- レバレッジ効果が高い
- 不動産投資の専門家からサポートを受けられる
本業の収入の補てんになる
1つ目のメリットは、不動産投資によって得る収益が本業の収入の補てんとなる点です。
不動産投資の収入は以下の特徴があります。
- 不労所得
- 長期的な収入
- 安定収入
- 定期収入
不動産投資は物件運営の大半を管理会社に委託できるので、あまり手間がかかりません。
また、「長期的に安定した家賃収入を毎月受け取ることができる」という点が大きなメリットです。
不動産投資の収入が私的年金代わりになる
昨今テレビや新聞、雑誌では将来の私たちが受け取る年金を不安視する報道が相次いでいます。
なかには老後資金を準備しようと、年金保険や生命保険を検討する人も少なくありません。
体力に自信がある人は、年金世代になっても働き続けて収入を得たいと考える人もいるでしょう。
しかし、病気になれば仕事を辞めざるを得ず、体力も低下していくので現役時代ほど長い時間は働けない可能性もあります。
そうした老後に不安がある人に、年金対策のひとつとして注目されているのが不動産投資です。
不動産投資は借主から家賃が毎月入ってくるので、自身の健康リスクとは関係なく安定的に収入を得られるというメリットがあります。
長期的な収入確保にもつながるので、私的年金代わりとして検討するとよいでしょう。
不動産投資の団信には生命保険効果がある
不動産投資はローンを組んで購入するケースが多いですが、その際に団体信用生命保険(団信)に加入します。
団信とは、借入者が亡くなったり高度障害になってしまったりしたときに、その時点の残債が補填される保険です。
つまり、もし借入者が亡くなってしまっても、残された家族には残債ゼロの収益物件が残り、入居者がいる限り毎月家賃収入を得ることができるということです。
このように、生命保険効果がある投資商品は不動産投資くらいでしょう。
節税効果がある
不動産投資は以下の理由で所得税・住民税の節税効果があります。
- 経費に計上できる項目が多い
- 減価償却費が高額
不動産投資は経費計上できる項目が多く、経費計上できれば「家賃収入-経費」で計算される不動産所得を抑えられます。
その中でも、物件取得費用を毎年経費として計上できる減価償却費は高額なので、不動産投資はほかの投資商品と比べて税務上の所得を抑えやすい投資になのです。
また、物件購入の際にローンを組んだ場合、借入金利子も経費計上することができます(建物取得に関わる金利部分のみ)。
この点が所得税・住民税を節税できる理由です。
相続対策になる
相続時の税金は、「(財産の相続税評価額ー基礎控除)×相続税率-控除額」で計算されます。
仮に、現金が5000万円あれば相続税評価額は額面通りの5000万円です。
一方、不動産の場合は現金で持っているよりも7割ほどまで評価額が落ちることもありますので、相続税の節税効果も高いのです。
7割ほどまで評価額が落ちるといっても、それは相続税評価額の話であり、資産価値の話ではありません。
5000万円の不動産には5000万円の資産(売却)価値があるので、資産価値は変わらないまま相続税を節税できるということです。
インフレ対策になる
インフレとはデフレの逆で、お金の価値が下がり物価が上がることです。
つまり、インフレ時は不動産価格も家賃も上がっているという想定になるので、インフレにも強いといえます。
一方、資産が現金であれば、インフレ時には価値が目減りしてしまっています。
不動産投資はレバレッジ効果が高い
不動産投資はレバレッジ効果が高いというメリットもあります。
レバレッジ効果とは「小さい資金で投資効果を上げ、さらに収益性を高める」という意味です。
不動産投資でいうと、融資を利用することで小さい自己資金で高額な資産を取得できるので、レバレッジ効果は高くなります。
レバレッジ効果は借入者(物件所有者)によって異なりますが、人によっては「300万円の自己資金で3,000万円以上の物件を取得する」ことも可能なので、10倍以上のレバレッジ効果を得られることもあります。
不動産投資のレバレッジ効果の高さは、全ての投資の中でも高水準です。
不動産投資の専門家からサポートを受けられる
不動産投資を始める際には、どのマンションを購入するか、家賃をいくらに設定するか、どこから融資を受けるかなど、決めなければいけないことはたくさんあります。
しかし、不動産投資会社など専門知識をもつ専門家からアドバイスを受けながら進めることができるので、不動産投資に関する知識や経験がなくても、一定の収入があって金融機関からの融資を受けられれば不動産投資を始めることは可能です。
不動産投資の成功法則
不動産投資が成功するか失敗するかは、ずばり「購入した物件で家賃収入を確実に得られるかどうか」に尽きるといえるでしょう。
空室状態を回避し、家賃収入をできるだけ多く得るためには、最初の物件選びがポイントになります。
どの種類の物件に投資をするか、新築か中古か、購入する前に物件の状態はもちろん、立地や再開発の可能性なども詳しく調べておくとよいでしょう。
また、しっかりとした管理会社をつけることで入居者の満足度を高めれば、長く入居し続けてくれるはずです。
不動産投資を成功させるのは難しいと考える人もいるかもしれません。
しかし、購入前に戦略を綿密に練れば成功することも夢ではないのです。