リアルとECの融合 業界のDXを全面支援
2021年9月に提供を開始した「Rakuten Fashion Omni-channel Platform」は、在庫の一元管理システムを軸にした、アパレル事業者向けのデジタルソリューションシステムだ。リアルとECの融合が図れ、在庫最適化が可能になるなど、データを最大限に活かした管理が実現し、DXを一気に推進する。
2022年3月にはブランド化粧品を販売する「Rakuten Fashion COSMETICS」を開設。8月にはバニッシュ・スタンダードと提携し、販売員向けオンライン接客支援アプリ「スタッフスタート(STAFF START)」のコーディネート機能と連携。販売スタッフによる商品訴求にも対応した。
加速するアパレルのEC化を牽引するような矢継ぎ早の施策投入は、ファッション界全体をDXの波で覆わんばかりだ。
違和感のない売場にハイブランドも続々参入

(画像=ハイブランドの集積ページ「Rakuten Fashion LUXURY」,『DCSオンライン』より 引用)
ファッション業界へのリスペクトを欠かない数々の取り組みは効果としても現れており、ECモールには縁遠いと思われていたハイブランドの参入も相次いでいる。「我々はあくまでも売場。その前の部分までが元気にならないと活性化はされない」と松村氏。確かに、いくら売場が洗練されても、業界に勢いがなければ、売り買いは停滞したままだ。だからこそ、業界への側面支援はとことんやり抜く。