どんな状況でトラバースを使うのか?

登山道を選ぶときに

登山用語「トラバース」ってどういう意味?登山道の種類を覚えて楽しく山を登ろう!
(画像=Photo byrottonara、『暮らし〜の』より 引用)

登山道を歩く場合、あらゆるルートが整備されています。同じ山でも選ぶルートによって登山の難易度が大きく異なり、初心者は岩場などの危険箇所を回避できるトラバース道を選ぶことがおすすめです。基本的に危険な箇所や迷いやすい山道を回避するようにトラバース道が整備されています。

トラブル回避のために

登山道を歩いていてもコースを変更しなければならない状況も考えられます。たとえば、山頂同士をつなぐ尾根道を歩いているときに天候が悪くなった場合や、危険箇所に当たったときにトラバース道を選ぶことなどが挙げられます。

「巻き」について

登山用語でトラバースと関係する「巻き」や「巻く」という言葉がありますので、覚えておきましょう。まず登山では、斜面に対して真っ直ぐ登ることを「直登(ちょくとう)」と表現します。

それに対して、障害物や危険箇所を回り込むように登ることを「巻き」「巻く」と呼びます。「巻き」はさまざまな対象物に使われます。たとえば「岩を越えるー岩を巻く」や「滝を越えるー滝を巻く」などのように対象物を回避するルートを取ることです。

有名なトラバースルート

1:富士宮口登山道八合目

富士山にはあらゆるルートがあります。トラバースルートとして有名なのが「富士宮口登山道八合目のトラバースルート」です。富士宮口登山道八合目の山小屋の横から入りますが、初心者でも歩きやすい道が整備されています。

2:屋久島トラバース

屋久島でもっとも知られている縦走路です。淀川入口から九州最高峰の宮之浦岳、白谷雲水峡へと下るルートとなります。宮之浦岳から下るときには屋久杉が見られます。また、日本でもっとも南にある雪山としても有名です。