1億円以上の発注漏れ

その数は何と150個ほどあり、金額にすると1億円以上にも上ることが判明しました。

明細を見返すと、確かに該当納期の商材のシステム上の選択がなされておらず、緊急で普段発注頻度の少ない工場にも助けを求め、何とか1か月で完成にまでこぎつけることができました。

その後すぐに納品させ、翌日には売り先に上司同行の下で急遽出張し、先方に深く謝罪しました。

結局、解雇や給料・ボーナスのカットにはならず、厳重注意だけでしたが、会社には多大な損害を与えてしまい、ミスしてから1か月間は眠れない日々でした。

その後、会社の社長まで詳細報告し、発注システムそのものの改善指示が出されました。

発注担当者1名では今後も同じようなミスが起こり得るので、発注担当者の発注した内容を 別の担当者の目で確認する仕組み作りを協議しました。

システム部にもアドバイスをいただき、発注担当者だけでなく別の担当社も発注明細を確認でき、最低でも2名以上の担当者がシステム発注のスタートボタンを押さなければ、製造会社へデータが送信されない仕組みに切り替わりました。

私は私の大きなミスを許してくれた会社、私と一緒に売り先を訪問してくれた上司の方、同じ過ちを犯さないように共に新しい仕組みの構築に協力してくれた先輩や同僚に大変感謝しています。

この出来事がきっかけで、私は自分の身体が動く限り、この会社で働き続ける決心をしました。

(30代・男性)
今回は、仕事でミスをしたエピソードについてまとめました。

文・MONEY TIMES編集部