五百羅漢に似た顔があると言うけれど

進んでいくと開けた場所に出てきます。
手すりはありますが足場がいいとは言えませんからご注意を。

五百羅漢とは、釈迦入滅後の第1回の経典結集けつじゅう、および第4回結集のときに集まったという500人の聖者。また、その像。五百阿羅漢。
参照 デジタル大辞泉
ここ熊本の五百羅漢は安永8年(1779年)に熊本の商人・淵田屋儀平が24年かけて石工に彫らせたもの。どこの五百羅漢もそうなんですが、全ての石仏が違う表情をしています。
そのため「必ず一体は自分自身もしくは似た人に似た顔がある」なんて言われているのですが

正直

蚊が多くてそれどころじゃない。
季節の問題なんですが真夏には厳しい環境でございました。涼しくなり蚊がいなくなったらもう一度じっくり見たい。
霊巌洞では光に翻弄される

道順を進むと階段が現れます。この先がいよいよ霊巌洞。

さあ到着です。
この上の洞窟の中で五輪書を記したということで、その現場をまず下から撮りたかったのですが

どうしてそんな突然光のシャワー。
これたまたま映ったとかそんなんじゃないんですよ。カメラ構えてなくても裸眼でも見えてました。なんという強い光。

「ちょっ…光、邪魔…」と移動したら光までついてくる始末。
おかげで意図せずこんな神々しい一枚が撮れました。しかし私が撮りたいのは下からみた洞窟の構図。その後何度も移動を繰り返し

やっと映りました。よかった。
長くなりましたが、これが洞窟を下から見た図です。

さあ登ってみましょう。

中には岩戸観音が安置されてました。

あとは巨石。
この巨石は一体何なんだ、説明文があるかなと周りを見渡したところ

あら。
巨石についてはよく分かりませんでしたが、細川家の家老であった沢村大学および鹿子木寂心の逆修が彫られてありました。

洞内は自然の音しかしない空間。
無音とはまた違う静寂がこだまし、脳内が落ち着くよりも静かに昂る感じです。
なんとも表現しがたいのですが
きっと宮本武蔵も同じ景色を見ていたのかもしれないな、なんて思うとなかなか立ち去るのも後ろ髪ひかれる思いであとにしました。