使用頻度、重要度、機能の耐用年数から判断

 あくまでも筆者の場合という断りを入れて、三つの判断基準を図に示したので参考にしてほしい。一つは、「毎日使用する家電製品は加入しない」という判断。修理期間中も使わなければいけない家電は、結局、必要に駆られて買い替えてしまうからだ。

 もう一つが、「無料長期保証対象の指定機種以外の家電製品は加入しない」という判断。例えば、無料長期保証付きのカテゴリーは冷蔵庫など白物家電の上位機種などに多いが、基本的に故障する可能性が低いことが考えられる。そのため、同じ冷蔵庫のカテゴリーで指定機種以外になっている標準モデルや低価格帯モデルも故障しにくいだろうという判断である。

 最後が「PCなど有料長期保証の製品は最長期間で加入する」という判断。3年、5年を選べるのであれば最長の5年を選択することで機能における耐用年数を乗り切ることができるだろう。

 最近では、保証内容・条件が販売店によりさまざまで、販売店の横並びの比較が難しく、家電量販別の比較はあまり意味をなさなくなっている。また、指定カテゴリー・指定機種に限られるが、長期保証が無料のケースも増えている。

 こういったことから、筆者は前述のような基準で長期保証に加入するようにしている。長期保証の加入では「安心」を買えるが、修理になった時に掛かる時間までは買えない。

 また、圧倒的多数の「故障しなかったとき」のことを考えれば、全て加入というのももったいない話だろう。納得して加入し、恩恵を受けるには自分なりの基準を持つことが大切だと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。

提供元・BCN+R

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